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『くるみ割り人形と秘密の王国』

シンデレラ城と「星に願いを」で幕を上げ、すぐにチャイコフスキーの「小序曲」をバックにフクロウ視点での街の空撮というオープニング。
それだけで「この映画大好き」という気分にさせてくれる。

ちなみにエンディングでもフクロウ(このフクロウ、謎の老人ドロッセルマイヤー氏の使い魔みたいな存在なんだけど)が飛んでいるけれど、そのせいかなんかちょっと『ハリー・ポッター』っぽい雰囲気もあったりして。

『くるみ割り人形と秘密の王国』_e0033570_19574960.jpg母親を亡くして悲しむ少女にクリスマスの奇蹟が起る、というようなお話だけれども、傑作とまでは言わないまでもなかなか上質なファンタジー、だと思う。
終盤ちょいとアクション映画寄りになりすぎる嫌いがあるものの、それも昨今のトレンドなのかな。

ヒロインのマッケンジー・フォイの美少女っぷりに見惚れるも良し、キーラ・ナイトレイ(メイクのせいでこれまでとはかなり印象が違うけど)のキュートな悪女っぷりを堪能するも良し、ヘレン・ミレンやモーガン・フリーマンの怪演っぷりを愉しむも良し。
ディズニーっぽさも十分にあって、見どころには事欠かないはず。

アフレコは初挑戦だと思うけど、ヒロイン役の小芝風花も頑張っているので吹替版推奨。
そういえば同じディズニーなのに、キーラ・ナイトレイの吹替が『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『キング・アーサー』のようにフィックスとも言える弓場沙織じゃないのは何故だろう?
坂本真綾はやっぱりナタリー・ポートマンだよなあ、と考えていた時にふと思い出した。

キーラ・ナイトレイのデビューは『スター・ウォーズ/ファントム・メナス』でのパドメ・アミダラの影武者にして侍女のサーベ。
この時は多分サーベの声も、パドメ(=ナタリー・ポートマン)役の坂本真綾がそのまま演じていたはず。
ということは一番最初にキーラ・ナイトレイを吹き替えたのは坂本真綾ってこと?
まさかそこまで考えてキャスティングしたワケはないと思うけれど。

【ひとりごと】
この作品、去年のディズニー映画ワースト3の一本。
大コケした3本の内の1本なのだが、前述の通り決して悪くない出来だと思うのだけれど残念だ。

<過去記事>


by odin2099 | 2019-05-29 20:01 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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