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『ニューヨーク公共図書館/エクス・リブリス』(2017)

世界で最も有名な図書館の舞台裏へ、ということで初めて岩波ホールへ行ってきました。

図書館ってこんなことまでするのか?!、というぐらいその活動は多岐に亘っているんですねえ。
著名人を招いてのトーク企画、ピアノコンサート、読書会、ダンス教室、パソコン教室に就職フェア、ディナーパーティーetcetc。

『ニューヨーク公共図書館/エクス・リブリス』(2017)_e0033570_11002186.jpgそれだけでなく館長をはじめ幹部たちの会議の模様や、視覚障碍者向けの録音風景、デジタル化へ向けての撮影風景、大型のベルトコンベアーを使っての返却本の管理ナドナド、本館だけでなく分館(全部で92あるそうだ)も含めての巨大なシステムの一部が公開されています。
市からの出資と民間からの寄付によって運営されているという点もユニークに感じました。
日本とは色々仕組みが違いますね。

しかしこの作品の監督が、フレデリック・ワイズマンだということをすっかり失念しておりました。
ナレーションなし、出てくる人物の紹介テロップなし、何の説明もなく次から次へと映し出される”何か”を、こちらはひたすら追い続けるだけです。

上映時間は3時間25分。
2時間ほど経った時点で途中休憩が入り、トータルでは3時間40分ほど。
これはなかなかの苦行です。
凄く惹かれる内容ではあるのですが、途中で何度か(数秒ですが)記憶が飛ぶ瞬間が…。

思えばこれまでにも「パリ・オペラ座のすべて」、「クレイジーホース・パリ/夜の宝石たち」、「ナショナル・ギャラリー/英国の至宝」と3本の作品を見ましたが、いずれも睡魔との戦いが最大の課題でした。
どうも自分とは相性のあまり良くない監督さんではあります。



by odin2099 | 2019-06-01 11:04 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur