年が明け、かなり間が空いちゃいましたが、ようやくこちらも完結編まで辿り着きました。
原作をかなり刈り込んだ<ロード・オブ・ザ・リング>三部作と違い、この<ホビット>三部作は逆にかなり膨らませています。
そしてどこか牧歌的で長閑な雰囲気もあった原作のムードは影を潜め、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作にトーンを合わせているので、全体的に重苦しいムードに包まれ殺伐とした雰囲気を漂わせています。
その辺りが<ロード・オブ・ザ・リング>ほどの支持を得られなかった原因でしょうか。
雨後の筍の如くファンタジー映画が量産され、その中にはシリーズ化を期待された作品も少なくなかったのですが、軒並み討ち死にしファンタジー映画に対して観客が食傷気味になっていたこともあるでしょう。
それに<ロード・オブ・ザ・リング>完結から<ホビット>開幕まで十年近く開いてしまい、旬を逃したということもあるかもしれません。
しかし結果的に堂々たる六部作、映画史に残る一大叙事詩が完成したことは喜ばしいことです。
これに匹敵するシリーズ物というと、他には<スター・ウォーズ>くらいでしょうか。
さて、中つ国の物語の映像化はこれで終わりかと思いきや、今はAmazonプライムビデオで新たなドラマの製作が始まっています。
詳細は未だ不明ですが、どうやら中つ国の第二紀が舞台になる由。
となるとサウロンやガラドリエルの奥方、エルロンドなど映画でもお馴染みとなったキャラクターが出てくる可能性もあります。
これらを映画と同じキャストが演じるのでは?という希望的観測もあれば、どうやら製作にピーター・ジャクソンが一枚噛んでいるらしいという大変気になる情報がある一方で、いやいやPJは一切関わりを持っていない、完全な別物だ云々、様々な噂だけが先行している段階ですが、公開は2021年の予定。
それまでは小出しにされる情報に一喜一憂しながら、公開される日を楽しみに待ちたいと思います。
【ひとりごと】
今作には、物語の終盤に「旅の仲間」のメロディと「指輪のテーマ」のメロディがそれぞれ流れるシーンがありますが、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作との連続性を嫌でも感じさせてくれるので、ワクワクしますねえ。
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