<MCU(Marvel Cinematic Universe)>ではなく、マーベル・スタジオが参加しないソニー・ピクチャーズ独自の、そしてスパイダーマン抜きで語られる「スパイダーマン世界」を舞台にした<SUMC(Sony’s Universe of Marvel Characters)>の第一弾。
ヴェノムはヴィランになったりヒーローになったりという「スパイダーマン」の人気キャラクターで、かつて
「スパイダーマン3」でスクリーンデビューしている。
グロいシーンは多いし、エディもロクな奴じゃないし、凡そ自分の趣味じゃないんだけれど、中盤以降にエディとヴェノムがパートナーになり、アンがヒロインの座に復帰する辺りから俄然ヒーロー物としてのエンジンがかかり始める。
見終ると、なかなか異色のヒーローアクション物だったなあとそれなりに愉しんだ自分を発見したし、作品そのものも大ヒット。
当然のように続編の噂は早くから出ていたが、先ごろプロデューサーがエディ役のトム・ハーディの続投を明言するなど、どうやら正式に動き出した模様。
またそれとは別に<SUMC>の第2弾としては、現在ジェレッド・レト主演の「モービウス」が製作中で、こちらは来年夏の公開予定。それ以降も第3弾、第4弾の企画が持ち上がっている。
こうなるとソニーとしてはスパイダーマンとの共演も実現させたいところだが、今のところ<MCU>と<SUMC>は別世界。しかしここへきて
「ホームカミング」、それにまもなく公開される
「ファー・フロム・ホーム」に続く<MCU>版「スパイダーマン」の3作目でヴェノムとの共演がある、という実しやかな噂が流れてきた。
実は「スパイダーマン」3作目に関しては、ディズニーによる20世紀FOXの買収に伴って<MCU>入りが可能になったデッドプールとの共演作だとの噂も同時期に流れているので、いずれも多分にファンの希望的観測が強い、無責任な信憑性に欠けるものじゃないかという気がするのだが、一方で「火のないところに煙は立たず」という諺もある。
しかも
「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経ての「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」ではいよいよマルチバースが取り上げられ、事実上なんでもありの世界になっているので別世界との融合も可能。トム・ホランドとトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドの
3人のスパイダーマンが共演する、なんて噂もあるくらいだから、もしかすると水面下で本当に何かが動いているかも知れず、実際のところは何が起るかわからない。
まあ当分は嘘か真かわからない”情報”に踊らされる、楽しい日々が続きそうだ。
【ひとりごと】
このBlu-ray、「音声」で「日本語」を選択すると、劇場公開時に<日本語吹替版>に付け加えられた日本独自の”主題歌”とやらがエンドロールに流れる余計な機能がついている。そんなもん、いらんのに。
<過去記事>