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『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

時系列的にシリーズを見直している「スター・ウォーズ」、今回はスピンオフ第1弾の「ローグ・ワン」。
製作途中での監督交代劇や、それに伴う撮り直しなど負の情報も色々と流れてきたものの、出来上がった作品はかなり好評をもって迎えられた。中にはシリーズ中の最高傑作という声も。「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」とはえらい違いだ。

似ても似つかぬハンやランドが登場する「ハン・ソロ」と違い、こちらに出てくるターキンもレイアも本物ソックリ。まあ本人に似せるべくCG処理しているワケで、少々”不気味の谷”を越えかけてやり過ぎの嫌いも無きにしも非ずだが、エピソード4「新たなる希望」の”前編”の役割も担っているだけに、よりトーンをすり合わせる必要もあったのだろうから、これはこれで良いと思う。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 _e0033570_21071592.jpgお話も、”一つの結末”に向けて困難なミッションに挑む精鋭チームを描いているだけに、ごくごく普通に戦争映画好きにもアピールしたっぽい。ミッションに成功したものの全員玉砕というのも、いかにも第二次大戦あたりを舞台にしたアクション物にありそう。
元々は色々な娯楽映画の要素を詰め込んで、SFでありながら「どこかで見たような世界」を描いてきた「スター・ウォーズ」だけに、これはある意味で原点回帰とも言える。煩型のファンも黙らせたのは納得。

とはいうものの、自分にとってはやはり”外伝”、「スター・ウォーズ」世界のお話ではあっても、「スター・ウォーズ」と認めるには些か、いやかなりの抵抗が。
そこは割り切って愉しんでいるものの、スピンオフ作品が正編と常に交互で製作されたりと幅を利かせるようになると、それは違うんじゃないの?という気持ちにもなってくる。贅沢な悩みなんだろうけどなあ。

それにしてもソウ・ゲレラ、なんであんなに拗らせキャラになっちゃった?
この人に決死の覚悟で極秘情報渡したり、味方に引き入れようと必死になって出かけていったのに、結局何の役にも立ってない。結果オーライでお話が進んでいくから、何か如何にも凄いことやった大物っぽくも思えるが、どっちかというと周囲に迷惑かけただけだよね。

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by odin2099 | 2019-07-09 22:18 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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