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『007/サンダーボール作戦』

イオン・プロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズの第4弾。

イアン・フレミングは映画用のストーリーをケヴィン・マクローリーやジャック・ウィッティンガムらと考案。
その後ウィッテンガムが執筆した脚本を無断で小説化したことで裁判沙汰に。
それがこの『サンダーボール作戦』。
これは後々までシリーズに影を落とすことになる。

さて、今回はプールに海にと水中撮影がメイン。
正直言って水の中でのアクションはモタモタしているし、おまけにそこに流れるBGM(通称”007”と呼ばれる曲)もわざわざスローアレンジ。
シリーズの中では割と長めの上映時間だが、ここをもう少しテンポ良く刈り込めればもっと面白くなったのでは?と思う。

『007/サンダーボール作戦』_e0033570_21561012.jpgボンドガールは充実。
序盤だけの登場乍らボンドとのラブシーンが印象的な看護婦役のモリー・ピータース、ボンド殺害の命を受けたセクシー悪女のルチアナ・パルツィ、中盤から登場するボンドの助手マルティーヌ・ベズウィックは短い出番であっけなく退場してしまうのが勿体ないし、正ヒロインとなるクロディーヌ・オージュは可憐でありながら時折妖艶さを感じさせる、といった具合。

全裸のはずのルチアナ・パルツィが、バスタオルを巻きながらバスタブから出てくると何故かパンツを穿いているという不自然さはあるものの、最初にボンドとベッドを共にするモリー・ピータース共々上品なヌードシーンと言えよう。
クロディーヌ・オージュも度々抜群の水着姿を披露してくれるし、眼福眼福。

さて現在はシリーズ25作目を撮影中だが、ジェームズ・ボンドは引退。
代わって黒人女性のラシャーナ・リンチ演じる新キャラクターがコードネーム”007”を襲名していることが明らかにされ、色々と物議を醸している。

”007=ジェームズ・ボンド”は白人のイギリス人男性であるべきだと思うが、”007”そのものはコードネーム。
ボンド不在であれば誰が名乗っても構わないと思うのだが、古くからの根強いファンの多いシリーズのこと、抵抗感は大きいようだ。

そういえばこの作品に00エージェントが勢ぞろいする場面があったが、中には女性もいたなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-19 22:02 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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