『スター・ウォーズ全史』(上) ダニエル・ウォーレス/ケヴィン・J・アンダーソン
2006年 02月 25日

その世界を時系列順に歴史書という体裁でまとめた『スター・ウォーズ・クロノロジー』の増補改訂版。
以前のものは『エピソード1』公開後、『エピソード2』公開前というタイミングで出版されていたために、<クローン大戦>前後の事情は帝国によってデータが改竄されたり、埋もれていたりという想定でぼかしてあったのだが、今回は『エピソード3』が公開された後なので、新たな資料が発見された、という設定付けでまとめなおされている。
上巻で描かれているのは、『エピソード4』(これが基準年となっている)から10万年も昔、まだ共和国が誕生する以前から、<クローン大戦>が終結し反乱軍が密かに活動を始めた頃まで。
中心になっているのは『エピソード1』から『3』までの<新三部作>で描かれた”事件”ではあるが、その前後だけではなくエピソード間を繋ぐ”事件”も多々紹介され、後追い設定の割りによく繋いでるなぁと感心することしきり。その大半は、たとえ熱心な『スター・ウォーズ』ファンと言えども、映画しか知らなければチンプンカンプンだろうが。