人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『ライオン・キング』(2019)

『ライオン・キング』(2019)_e0033570_21070537.jpgディズニーアニメの実写化路線は相変わらず好調のようで、この作品は早くも「美女と野獣」越えだとか。
今年だけでも「ダンボ」「アラジン」に続く3作目で、この後も「マレフィセント2」や「ムーラン」、「ピーターパン」、「リトル・マーメイド」、「101匹わんちゃん」…と企画は目白押しだけど、こうも連発してしまうと数年でネタギレ状態になるんじゃないかと心配。

まあディズニーにすれば大きなお世話かもしれないけれど、現状マーベル・スタジオ作品や「スター・ウォーズ」を除くとディズニーの実写映画って割と苦戦してるんだよねえ。
一気呵成の集中攻撃も良いけれど、切り札は残しておいた方が…。

さてこの作品、オリジナルの「ライオン・キング」に対して実写版と呼ばれているものの、その実はほぼフルCG作品で実写なのは1ショットのみ。しかもオープニングで使われてるアフリカの夜明けの映像だというから徹底している。
つまりこれは形を変えたアニメーション映画なのだ。
ディズニー・サイドとしては便宜上”超実写版”という表現を使っているが、そのせいか他の作品に比べるとオリジナル版に携わったアニメーターから批判の声が上がっているとも聞く。
アニメーションの表現手段の多様化は歓迎すべきことながらその境界線は曖昧模糊となり、また棲み分けも益々難しくなりそうだ。

『ライオン・キング』(2019)_e0033570_21071524.jpg物語の方はオリジナルのアニメ版を踏襲。大きな違いは見られない。
アニメ版とは違うリアルな質感を持った動物たちが、擬人化されてはいないものの人間的な演技を見せるのは何となく不思議な感じ。
人間の子がメインだった同じジョン・ファブロー監督の「ジャングル・ブック」実写版は、それ(=人間の子がいるということ)が免罪符になっているのかさほど違和感を覚えなかったのだが。

ただリアルになっているが故に、ムファサとシンバとスカーや、ナラとサラビなどの見分けがつきにくい。
見ている子供たちは混乱しなかったのだろうか。

以前にも書いているが、元になっている「ライオン・キング」そのものが好きではないのでこの作品も手放しでは褒められないが、それでもファミリー映画としては十分に及第点だろう。
<プレミアム吹替版>と称するキャスト陣には疑問符がつくメンバーがいるものの。



Tracked from いやいやえん at 2019-08-13 21:46
タイトル : ライオン・キング(ディズニー超実写版)
【概略】 アフリカの広大なサバンナ。夜明けが告げるのは、この地<プライド・ランド>の新たなる未来の王の誕生だ。あらゆる動物たちが、子ライオン・シンバの誕生を祝うために<プライドロック>に集まってくる。しかし一人だけ未来の王の誕生を快く思わない者がいた…。 CG .0★★★★★ 映画館鑑賞。字幕。 「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が、超美麗フルCGで新たに映画化。 サバンナで動...... more
Tracked from ディレクターの目線blo.. at 2019-08-16 17:24
タイトル : 映画「ライオン・キング(2D・日本語字幕版と日本語吹替版..
映画『ライオン・キング(2D・日本語字幕版と日本語吹替版)』(公式)を先日、劇場鑑賞。 因みに、1994年に公開されたディズニーによる長編アニメーション映画『ライオン・キング』は劇場鑑賞済みであり、ブルーレイ版も所有しており、今作が初見ではない。 採点は、「日本語字幕版」が、★★★★☆☆(最高5つ星で、4つにギリギリ引っ掛かった感じ)で、100点満点なら 70点。 「日本語吹替版...... more
Tracked from 象のロケット at 2019-08-17 09:52
タイトル : ライオン・キング
サバンナの王国プライドランド。 この地の王であるライオン〈ムファサ〉に、息子〈シンバ〉が誕生する。 だが、ある“悲劇”によって父ムファサを失い、シンバは王国を追放されてしまう。 新たな世界で彼は仲間と出会い、自分が生まれてきた意味を知っていく…。 名作アニメのフルCG版。 ≪忘れるな、シンバ ― 自分が何者なのか≫... more
Tracked from ノラネコの呑んで観るシネマ at 2019-08-20 22:30
タイトル : ライオン・キング・・・・・評価額1700円
ノブレス・オブリージュの目覚め。 アフリカの大地に生まれたライオンの子が、運命と戦いながら遂に王となるまでを描き、アニメーション映画史上、空前の大ヒット作となった「ライオン・キング」の四半世紀ぶりとなるリメイク。 この時代のディズニー作品としては珍しい、完全オリジナルのストーリーは今見ても全く古びていないが、一連の実写リメイクと一緒にするのは間違いだ。 ディズニーの宣伝部に言わせると、これ...... more
Commented by maki at 2019-08-13 21:49 x
こんばんは!
確かに、サラビやナラ、他の雌ライオンたちの区別はつきにくいですね(笑)
スカーは圧倒的にわかりますが、
ムファサと成長したシンバは、若いかたくましくみえるか、で違いがわかります。
初見は字幕でみたのですが、その時はダークサイドな歌になっている!と思い気が付きませんでしたが、吹き替えでみたときスカーの歌がほぼ台詞になっていたのが気になりました。あの曲カッコいいんですよねえ…。
Commented by odin2099 at 2019-08-13 21:59
> makiさん

流石にスカーはわかるだろうと思ってたんですが、最後の対決シーンでは画面が暗いのと、攻守が目まぐるしく入れ替わるので途中で何度かわからなくなりました。

吹替、アニメ版と比べると大和田さんの声が随分と深みを帯びてます。
アニメ版では精悍で若々しい感じがありましたが、この超実写版ではちょっと渋すぎるかな。
by odin2099 | 2019-08-13 21:14 |  映画感想<ラ行> | Trackback(4) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
カレンダー