『海のトリトン』(1979)
2006年 02月 26日
当初はTVシリーズ全27話を1時間程度でまとめるという話がありましたが、流石に無謀だと気付いたのか前半の12話までを約70分でまとめることになりました。
後半部分も作られ、いつの日か劇場公開もしくはTV放映を、というプロデューサー・メッセージもありましたが結局は実現せず、後にビデオ、LDそしてDVDで前後編がまとめてリリースされています。
『ヤマト』の西崎義展プロデューサーにとって、この『トリトン』は初めて手掛けたアニメーションにあたり、あたかも映画館は”西崎劇場”、”西崎まんがまつり”といった趣きでした。
ちなみにこの<フェスティバル>は東映邦画系の夏休み興行だったわけですが、この時だけ一般劇場での<東映まんがまつり>は休止されています。
『トリトン』はこの頃既に”幻の名作”という扱いで、シリーズを見たことがなかった自分はとても楽しみにしていたのですが、お話がブツブツ切れ、しかも途中で「つづく」となってしまう構成には大いに不満でした。
まぁ、元々消化不良になるであろうことは覚悟の上だったのですが、それでも欲求不満に陥ってしまいました。
ただその一方で、初めて触れた『トリトン』の片鱗には物凄く惹かれるものがあったことも事実です。
go!go!トリトン!
名曲ですよね。
でも最初はこれがエンディング・テーマで、
オープニングは須藤リカ&南こうせつとかぐや姫が歌う「海のファンタジー」だったなんて、
リアルタイムで見てないと信じられない・・・!
あれは「ファイナルヤマト(修正版)」の公開劇場があまりに少なかったので、ファンサービスのつもりでダイジェストで見せてくれたのではないのかな、と思っているのですが…。
実際にその<特別編集版>は見たことがないので(話には聞いているものの)、当初の公開版とどこがどう違うのかはわかりませんが。
「トリトン」の後編、チャンスがあったとすれば、これまた小規模公開でしたが「永遠に」と「新たなる旅立ち」の二本立てをやった時だったでしょう。
もっともいきなり後編だけ見せられてもチンプンカンプンの観客が増えただけかもしれません。