加羽沢美濃(司会・ピアノ)、奥村愛(ヴァイオリン)、新倉瞳(チェロ)、小野弘晴(テノール)、1966カルテット(ピアノ・カルテット)、米津真浩(ピアノ)、日野真奈美(フルート)、山田姉妹(ソプラノ・デュオ)という豪華メンバーによるコンサートへ行ってきました。
正に”俺得”ですが、去年もやっていたとは知らなかったなあ。
来年もあるそうなので、チェックしておこうっと。
開演に先立ち、1966カルテットによるロビーコンサートも実施。
「いとしのレイラ」とか「ラジオスターの悲劇」とかUKロックを4曲。

オープニングは美濃さんのソロ。
いきなりカッチーニの「アヴェ・マリア」に「アランフェス協奏曲」。
最初から暗い曲でとは本人の弁ですが、まあ普通はオープニングに持ってこないだろうなあ。
「アヴェ・マリア」は久々に聴いた美濃さんアレンジVersion。
これ、色々としっくりくるので好きです。
二番手はフルートの日野真奈美、非常に可愛らしい方です。
ドビュッシーの「月の光」をフルートで。
これがまたなかなか合うのでした。
続いての登場は1966カルテット。
最近メンバーの交代があったみたいですね。
プレコンサートではUKロックを演奏してましたが、本番でもイギリス音楽を、ということでホルストとエルガーが選ばれています。
「ジュピター」も「威風堂々」も、ヴァイオリン×2、チェロ、ピアノという編成乍ら、思いの外”厚み”のある音を聴かせてくれました。
第一部ラストはテノールの小野弘晴で、「オ・ソレ・ミーオ」、「星は光りぬ」「誰も寝てはならぬ」の3曲を披露。
10年前にバリトンからテノールへ転向というのは異色のキャリアだと思うのですが、どうなんでしょう?
こういうことってよくあるのかしらん???

第二部はソプラノ・デュオの
山田姉妹から開幕。
美濃さんの伴奏で3曲歌いましたが、相変わらずほんわかしてますね。
美濃さんとは同じ事務所ということもあってかよく共演してる印象がありますが、MCの内容からも美濃さんの”推し”であることが窺えます。
次はピアニストの米津真浩。
美濃さんが「楽譜が紙じゃない!」と言ってましたが、あれはタブレット端末?
時代は進んでます。
速弾きの「熊蜂の飛行」は圧巻でしたが、早すぎてちょっとメロディ追えなかったりして…。
三番手はチェロの新倉瞳。
デビューの頃から印象変わりませんねえ。
「白鳥」と「ハンガリー狂詩曲」、聴かせてくれます。
最後のアーティストはヴァイオリニストの奥村愛。
一週間ほど前にも美濃さんと北海道で演奏していたとか(確か山田姉妹も一緒だったはず)。
今回も美濃さんと組んでクライスラーの「愛の喜び」と「愛の悲しみ」を演奏しましたが、彼女の代名詞ともいうべき(?)エルガーの「愛の挨拶」はなし。
一部で1966カルテットが演奏しちゃったからでしょうね。
そして最後はモンティの「チャルダーシュ」で締め。
アンコールはピアノ加羽沢美濃、ヴァイオリン奥村愛にチェロ新倉瞳が加わった新ユニット誕生!
で、曲はピアソラの「リベルタンゴ」。
それぞれの楽器が自己主張すべきところはし、他の楽器の邪魔はせず、実に格好良い仕上がりになってました。
このドリームチーム、今回だけじゃもったいないので、何か別の機会にでも再結成して欲しいものです。
休憩15分を挟んで約2時間半のコンサート。
音楽そのものもそうでしたし、編成も多岐に亘り、冒頭の美濃さんのMCにあった通りに「飽きてる暇がない」充実した内容で、とても贅沢な気分を味わえました。