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『ロード・オブ・モンスターズ』(2019)

アサイラムが『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』に便乗して製作した怪獣映画(ちなみに原題は”MONSTER ISLAND”)。

海洋開発会社が深海調査を行っていたところ、突然巨大な生物が出現。
それは固い皮膚とマグマの血液を持つ、太古から語られてきた伝説の怪獣だった。
海軍の攻撃もものともせず進撃を続ける怪獣を止める唯一の手段は、天敵であるもう一つの怪獣を目覚めさせることだった…!

『ロード・オブ・モンスターズ』(2019)_e0033570_19200545.jpg最初に出てくる”テング”と呼ばれる怪獣はヒトデ型。
それに触手にはタコやイカの意匠も取り入れてるのかな。
多分西洋人には恐ろしく感じられるフォルムなんだろう。

またコイツが産み落とす子供はというと飛翔形態。
平たく言うと翼竜みたいなヤツで、なんでこんなに共通点がないんだろうと思っていると、クライマックスではテングにいきなり羽が生え、空を飛んじゃうというトンデモ描写のオマケ付き。

対する天敵は”怪獣キラー”と呼ばれているんだが、なんだかずっぐりむっくり。
一応はヒーローキャラなんだから、もっとゴジラみたいにシュッとしたデザインでも良かったと思うんだけど。

で、両者が激突するのは90分の上映時間のうち、凡そラスト10分。
しかも明確な決着がつかないままあっけなく終わってしまう。
これ、続編作る気満々だなあ。

まあ『ゴジラ』と間違えて買ったり借りたりする人はいないと思うけど、パッケージデザインに惹かれて手に取った人は要注意。劇中にこんなシーンはないし、怪獣たちのデザインもかなりかけ離れている。
「それでも!」という方だけどうぞ。

監督・脚本はマーク・アトキンス、出演はエリック・ロバーツ、クリス・フィッシャー、エイドリアン・ボウシェ、メーガン・オバーホルザー、ナタリー・ロビー、ドナ・コーマック。
そうか、あの役はエリック・ロバーツだったのか…?!


by odin2099 | 2019-09-21 19:22 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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