「宇宙戦艦ヤマト2199」全七章の内、もっともバラエティに富んでいる章、だと思う。

乗組員と地球との最後の交信――太陽系赤道祭だけで丸々1話を使っちゃうかと思えば、デスラーが仕掛けた絶体絶命の罠をヤマトが如何にして切り抜けるか?というサスペンスフルな娯楽編を持ってきて、その次は詩情溢れるあざとい”泣かせ”のエピソードを用意し、最後にヤマトとガミラスの対決構図に新機軸を持ち込んだ意欲編で締める、といった具合。
このバラエティさ、無理だったんだろうけど「2202」も見習ってほしかった部分だ。
「2202」には息抜き的なエピソードが皆無だったので、見ていてひたすら疲れちゃう。やっぱり緩急は大事。
元になった「宇宙戦艦ヤマト2」にも、もう少し脱線したお話があったように思うのだが…。
ヤマトの航海は続く――。
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