「エンドゲーム」のソフトがリリースされたので、当初「インフニティ・ウォーPART1」「PART2」と題されていたように”前後編”を連続で観賞。
まずは”前編”「インフィニティ・ウォー」。
いきなりアスガルドの民がサノスと遭遇という危機的状況から物語は始まる。
ソーもハルクも完膚なきまでに叩きのめされ、ロキとヘイムダルは惨死。
ハルクは辛うじて地球へ送り込まれ、ドクター・ストレンジがそれを助け出すという波乱の幕開けだ。

ストレンジはトニー・スターク=アイアンマンに接触、更にピーター・パーカー=スパイダーマンも合流しサノスの尖兵と対峙。
一方、ヴィジョンとワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチにもサノスの魔の手が迫るが、こちらは駆け付けたキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ、ファルコン=サム・ウィルソンによって救い出される、という具合に<MCU>のヒーローたちが一人また一人と姿を見せる。
更にアイアンマン、ストレンジ、スパイダーマンはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと、キャップ、ウィドウ、ファルコン、ヴィジョン、ワンダ、ウォーマシン=ジェームズ・ローズたちはブラック・パンサー=ティ・チャラやウィンターソルジャー=バッキーと、またソーは単身別行動を取り、と物語世界が拡張していき、ヒーローたちはクライマックスでは2カ所で別々にサノスと対決。
しかしアベンジャーズ分裂の代償は大きく、彼らは一敗地に塗れる、という幕切れ。
見ようによっては”後編”での大逆襲は約束されたようなものだが、それでもこの結末は衝撃だった。
ただ悲痛なムードに流された、全編大いなる悲劇に彩られただけの作品ではなく、時に笑いも交えた屈指の娯楽編に仕立てられているのが凄いところ。
そして監督のキャラクターの交通整理の見事さにも感服。
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