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『宇宙戦艦ヤマト2199 第四章/銀河辺境の攻防』

”宇宙の狼”ドメル将軍登場により、ガミラス側のドラマにも厚みが出て来た。
旧作でも優秀な軍人なだけに帝国上層部には煙たがられているような描写があったが、「2199」では政治的にも一歩進めた描写が見られる。

『宇宙戦艦ヤマト2199 第四章/銀河辺境の攻防』_e0033570_23492619.jpg本人に政治的野心はないとはいえ、”クリーン”な国民的英雄ともなればデスラーにとって代わろうと画策している連中には邪魔な存在だろうし、一方のデスラーのシンパにとってももしかするとデスラー以上の人気やカリスマ性を持つかもしれないとなれば目障りだろう。
後のエピソードで反逆罪の嫌疑をかけられたドメルに、あっさりと処刑の断が下るシークエンスが出てくるが、帝国にはドメルの敵が実は相当数いたのだろうな、と感じる。

片やヤマト艦内ではメルダの発言が波紋を広げ、大騒ぎ。地球とガミラス、先に戦端を開いたのはどちらなのか。そしてガミラスへの恨みつらみをメルダ個人にぶつけることの是非は。

旧作の古代と島とは真逆な性格になっている本作の二人には違和感しかないが、これがリメイクならではの新鮮さかな、とも思う。

イスカンダルからの最初の使者ユリーシャの謎を乗せ、急接近した古代と雪ははたして…?
ということで、ヤマトの旅も折り返し点。

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by odin2099 | 2019-09-28 23:51 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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