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『惡の華』(2019)

『惡の華』(2019)_e0033570_19163699.jpgある日、憧れのクラスメイト佐伯奈々子の体操着を出来心で盗んでしまった中学2年の春日高男。
しかしそれをクラスの問題児である仲村佐和に目撃されてしまい、そのことを秘密にする代わりに彼女に隷属させられてしまう。
その後、ひょんなことから佐伯と付き合うことになった春日だったが、同時に仲村からの要求もエスカレートし、それに翻弄されるうちに自我が崩壊していく。
一方で佐伯ではなく仲村に惹かれていることに気付いた春日は、夏祭りの日に大事件を引き起こしてしまう。

「別冊少年マガジン」に連載された押見修造の漫画を実写映画化。
出演は伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえ、北川美穂、佐久本宝、田中偉登、松本若菜、黒沢あすか、高橋和也、佐々木すみ江、坂井真紀、鶴見辰吾ら。監督は井口昇。

『惡の華』(2019)_e0033570_19201241.jpgうーん、高校生かと思ったら中学生だったのか。
予告編などから勝手にコミカルな学園ドラマを想像していたのだが、然に非ず。
思春期を描いた作品によくある、破滅願望を抱えた少年少女の重い、言い方を変えれば”痛い”ドラマになっていた。
青春残酷物語?とまでは行かないのかもしれないけど。

物語は高校生になり、抜け殻のような生活を送っている春日のモノローグから始まるのだが、まずもって主人公である春日にも、ヒロインである仲村佐和にも感情移入出来ない。
あんな娘に振り回されてみたい?
――まさか。
身の危険を感じる。
現に春日は身を滅ぼしかけてるし。

『惡の華』(2019)_e0033570_19200589.jpgならマドンナ役の佐伯奈々子は一服の清涼剤になり得るかというと、一見清楚なお嬢様風の彼女も一皮むけばドロドロのグチャグチャ。
仲村に対抗意識を燃やして無理矢理春日とセックスしようとするなんて、ある意味で仲村以上の”変態”かもしれない。
そして高校生になった彼女の”厭な女”っぷりったらない。

高校編になって出てくるもう一人のヒロイン・常磐文が節度を弁えた”大人の女性”として描かれてはいるものの、それでもそこそこのぶっ飛び具合。
彼氏でもない春日に付き合って(というか率先して)仲村に会いに行こうとするなんて、普通じゃないよなあ。

結局何が言いたかったのかなあ、この映画。
キャスト陣はそれぞれ魅力的なので(特に新人の秋田汐梨、熱演!)、心には何やらしこりが残って取れないままで悶々としちゃうのだけれど。

……ん、そうか、そういうことか?!

【ひとりごと】
仲村佐和のビジュアルイメージは、元ジュニアアイドルで現在はAV女優としても活躍している仲村みうとのこと。
なるほど、玉城ティナは結構寄せてきてるな。
しかし撮影当時15歳だった(!)秋田汐梨の頑張りに比べると、今ひとつ出し惜しみ気味なんだな、彼女。
本来エロティックな要素に満ち溢れてるであろう作品なのに、完成作にその雰囲気は皆無。
各方面に遠慮しちゃったのか。



by odin2099 | 2019-10-09 19:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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