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『蜜蜂と遠雷』(2019)

『蜜蜂と遠雷』(2019)_e0033570_19290740.jpg母の死をきっかけにピアノを捨てたかつての天才少女・栄伝亜夜。
年齢制限ギリギリで妻や子供の声援を背に、最後の挑戦をするサラリーマンの高島明石。
名門のジュリアード音楽院に在籍中で、完璧な演奏技術を持つマサル・C・レビ=アナトール。
そして専門教育は受けていないものの、先ごろ亡くなったピアノの大家ホフマンに見出された少年・風間塵。
注目の国際ピアノコンクールに集った4人の男女の苦悩と葛藤を描いたドラマ。

原作は直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の小説で、石川慶が脚本と監督を務め、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ、眞島秀和、片桐はいり、光石研、平田満、アンジェイ・ヒラ、斉藤由貴、鹿賀丈史らを配し映画化した。

初めは多くのピアニストがいるものの、予選が進むにつれ一人、また一人と脱落していく。
その中でこの4人は、ライバル意識は当然持っていたであろうに、それ以上に互いに刺激を与えあい、切磋琢磨する中で成長していく。

『蜜蜂と遠雷』(2019)_e0033570_19291541.jpg残念ながらこの中では、明石のみ本選には残れなかったが、それでも他の3人とは大きな絆で結ばれた彼は、最後まで会場で見届ける。
そしてラスト、コンクールの最終結果はエンドロール直前にテロップで表示されるだけ。
大事なのは勝ち負けではなく、何かに真摯に向き合い、そして続けていく勇気なのだと告げているようだ。

原作小説は文庫本で上下巻の長編。
映画はそれを2時間でまとめているため、おそらく主人公たちのバックボーンなど多くが掬い取られないままになっていることだろう。
多くを観客の想像に委ねるかたちにはしているものの、やはり物足りない部分は多い。
今度は小説をじっくり読んでみようと思う。


by odin2099 | 2019-10-28 19:31 |  映画感想<マ行> | Trackback(5) | Comments(0)

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