『海のトリトン』PART2(1979)
2006年 02月 28日
実際は手塚治虫は作品製作にはノータッチで、その出来栄えには相当不満を持っていたのは有名な話であり、また西崎プロデューサーはまだそれほど現場に口を出すことはなかったようですし、またスタッフが揃わず、スケジュールもきつかったということもあって三者のコラボレーションが実現したわけではありませんが、勧善懲悪の物語だと思わせておいて、最後に善悪の価値観を逆転させて見せるあたり、アニメーションを子どものものから一歩踏み出させた、正しく後の『ヤマト』と『ガンダム』へと繋がるルーツだと言えるでしょう。
製作事情も色々あったのですね。
『トリトン』は手塚治虫自身が、虫プロでアニメ化しようとしていたようです。
その時に作ったパイロットフィルムが、映画のDVDにおまけとして収録されています。
しかし経営悪化していたため、手塚治虫のゼネラルマネージャーを務めていた西崎プロデューサーが権利を入手、アニメ化にこぎつけたとのことです。
そこに至るまでには、色々複雑な事情があったらしいですが・・・(苦笑)。
『トリトン』のLP、諸事情で手放してしまったんですよね~。
CDで再発された時も買い逃してるし・・・。
でも記憶は鮮明です(笑)。
この劇場版を構成するに当たっては、このドラマ編LPが叩き台になったようですね。