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『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019)

『ブライトバーン/恐怖の拡散者』(2019)_e0033570_18022554.jpg子どものないブレイヤー夫婦が不妊治療を受け、神に祈っていたところ、ある日天からの授かりものが。
月日が流れ、ブランドンと名付けられた赤ん坊は頭脳明晰な少年へと育って行った。
だが思春期を迎えた頃、ブランドンは謎めいた行動をとるようになる。
そして周囲で不可解な事件が起こり始めた…。

製作がジェームズ・ガン、脚本と製作総指揮にその兄弟であるブライアン・ガンとマーク・ガン、監督はデヴィッド・ヤロヴェスキー。
出演はエリザベス・バンクス、デヴィッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン、マット・ジョーンズ、メレディス・ハグナー。

この映画を簡単に説明するなら「スーパーマン」+「オーメン」、あるいは「オーメン」風「スーパーマン」。
「スーパーマン」は宇宙からやってきた赤ん坊カル=エルが地球人クラーク・ケントとして育てられ、長じて正義の超人スーパーマンとして活躍するというお話だが、もしカル=エル(クラーク・ケント)が悪の道に走ったら、というのがこのお話だ。

しかも「オーメン」のダミアン少年のように初めは純粋無垢な存在として登場し、”何か”に目覚めた後は徐々に邪悪なるパワーを発動させる。それと気付かず周囲に犠牲者が次々と生まれ、遂にその正体に気付いた者が排除しようとするも返り討ちに遭い…という展開も同じ。

デカい音で観客を驚かせたり、振りむくとそこに立っている、という古典的手法で怖がらせるタイプの映画だが、少なからずグロい場面もあったりで見ているのは辛かったものの、90分とコンパクトにまとまったアンチ・ヒーロー映画だった。
ラストも「オーメン」のように続編が作れそうな終わり方だったが、どうやらそこまでのパワーはなさそうだ。

そういや「オーメン」と「スーパーマン」、どっちもリチャード・ドナー監督だ。
だから親和性があるのかな(違)。



Tracked from 象のロケット at 2020-01-09 10:50
タイトル : ブライトバーン 恐怖の拡散者
子供ができず苦しんできた女性トーリの母親になる夢は、謎めいた男の赤ちゃんの到来でようやく実現する。 好奇心旺盛な息子ブランドンは、トーリと夫のカイルにとってかけがえのない存在となった。 しかし、やがてブランドンは異常な力を発揮し始め、カンザス州ブライトバーンをとてつもない恐怖に陥れていく…。 ホラー。 PG12... more
Tracked from いやいやえん at 2020-03-07 12:11
タイトル : ブライトバーン/恐怖の拡散者
【概略】 トリとカイルの夫婦は男の赤ちゃんを拾い、ブランドンと名付けて育て始める。彼が12歳になった頃、トリはブランドンに恐ろしい疑いを抱くようになる。 ホラー .0★★★☆☆ ジェームズ・ガン製作によるホラー。ダークサイド版スーパーマンとはうまい事言う。 息子がそんな事するはずがないという親の目線が、愛情と猜疑心が生まれて葛藤しはじめるとことかはなかなか良かったと思う。 果たして赤ちゃん...... more
Commented by ふじき78 at 2020-01-10 20:58 x
一人で「桃太郎+鬼」とも言える。偉大な力には偉大な、いやいや、それは会社が違うか。
Commented by odin2099 at 2020-01-12 19:24
> ふじき78さん

これ、続編作るならどうするんだろう?
彼の存在が世界に認められるようになるのか、それとも彼に対抗するヒーローが出てくるのか。
「バットマンVSスーパーマン」時に、ブルース・ウェインが懸念していたような存在だしなあ。
Commented by ふじき78 at 2020-01-13 11:56 x
最後は「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」の落ちで落としましょう(ハリウッド映画として成立しなそうだけど)。
Commented by odin2099 at 2020-01-13 19:33
> ふじき78さん

これでコメディへ振り切ったら、ある意味「神作品」になるかも。
by odin2099 | 2019-11-16 18:12 |  映画感想<ハ行> | Trackback(2) | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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