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『名探偵コナン/14番目の標的』(1998)

目暮警部が何者かにボウガンで狙撃され、続けて妃英理も狙われ、次に襲撃を受けたのは阿笠博士。
これは偶然か否か。
何れも毛利小五郎に関係があり、名前に数字が入った人物だった。
しかも13→12→11の順番に襲われている。
捜査線上に浮上したのは、最近出所したばかりの村上丈という男。
かつて彼はトランプ賭博で小五郎に逮捕されていて、その恨みによる犯行の可能性がある。
だが村上の行方がつかめないまま、名前に10が付く小五郎の旧知のプロゴルファー辻弘樹が次の標的となっていた。

『名探偵コナン/14番目の標的』(1998)_e0033570_18391422.jpg劇場版『名探偵コナン』の第2弾。
中盤以降の舞台は、近くオープンするという海洋娯楽施設「アクアクリスタル」に移り、ここに9から2までの人物が勢ぞろいし(実は江戸川コナン=工藤新一が「1」だが、そのことは当人以外は気付いていない)、一人また一人と襲われる一種の密室殺人と化す。

前作よりは真犯人やそのトリックなどは「なるほど、そうきたか」と思わせるものになっているのだが、その動機に関しては劇中の台詞にもあるのだけれど「その程度?」という気がしないでもない。
そしてこれはミスリードを誘う部分でもあるのだが、見立て殺人としても今ひとつ。
明らかに全く無関係な人物が混じっているからで、そこを上手いこと出来なかったものかなあとも思うが、それでも1時間半は十分に愉しめるものにはなっている。

小五郎の妻・蘭の母親はてっきり離婚したのかと思ったら、職業上旧姓を用いているだけだったとか、余計なことが気になり過ぎた。
やはりシリーズの予備知識がないと辛い部分が多い。
また犯人は工藤新一の存在を知っていたのかとか(特にこれといって因縁はなさそうだけど)、結局「14番目の標的」って誰のことだったんだろうとか、見終ってから気になったことも幾つか。

それにしてもゲストが鈴置洋孝に岡本麻弥、内海賢二に中尾隆聖とはなんとも豪華なキャスティングだな。



by odin2099 | 2020-01-06 18:41 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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