宣伝文句によると人気シリーズの第16巻だそうで、あれ?全部読んでるかな?
今回収録されているのは「
傀儡子神」、「
竹取りの翁」、「
さしむかいの女」、「
狗」、「
土狼」、「
墓穴」、「
にぎにぎ少納言」、「
相人」、「
塔」、「
露子姫」、「
月を呑む仏」、「
蝉丸」の十二編。

賀茂保憲が出てくるのは久しぶりかなと思うし、蘆屋道満や蝉丸が主人公になったり、露子姫を中心にしたお話が続いたり、とヴァリエーションは多彩。
よくもネタが切れないものだと関心もする。
ただこのシリーズ、何も事件が起こらずとも、ただ晴明と博雅のやり取りだけを愉しめればそれで良い、そんな気持ちにもなってくる。