
今度は<シベール>というバーを舞台にした歴史ミステリー。
登場人物は新進気鋭の歴史学者の喜多川猛と、その生徒で全体の語り部となっている安田学という大学生、それに若い美人バーテンダーのミサキに、常連客である市井の老歴史学者の村木春造の4人。
収録されているのは「ネアンデルタールに花束を」「九町は遠すぎる/八百屋お七異聞」「マヤ……恐ろしい文明!」「誰がために銅鐸は鳴る」「論理の八艘飛び/源義経異譚」の5編。
取り上げてるテーマがさほど面白いものではなく、語り手の安田が先生に盲目的な信頼を寄せ、周囲には上から目線なのが興ざめ。
村木老人が本当に学者なのかどうかわからないような無知を曝け出したり、何やらミサキさんと怪しい関係にあったり?と本筋以外に混乱が多い。
<スリーバレー>でやれば良いものを、なんで新メンバーでやろうとしたのかなあ。
その<スリーバレー>を舞台にした最新作
「文豪たちの怪しい宴」では、バーテンダーの松永のピンチヒッターとしてミサキという女性が出てくるが、こちらのバーから出張しての助っ人だったのか。
ということはこちらもシリーズ化され、いずれ両シリーズのクロスオーバーも行われるのだろうな。
ということで次回作があるなら、そちらには期待したい。