イオン・プロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズ第8弾。
再び降板したコネリーに代わり、満を持してロジャー・ムーアが颯爽と登場。
コネリーよりも若々しくて洗練された雰囲気は正に”英国紳士”なんだけど、実はコネリーよりも年上というのは驚き。
で、コネリーとムーアの個性の違いから作品のムードも一新。
黒人映画ブームに乗っかって黒人俳優が敵味方問わず大量に出演していたり、コミカルなシーン、ユーモア溢れるやり取り、あるいはバカバカしい場面が盛り込まれたりと良くも悪くもシリーズの転換期の作品だ。

しかし考えてみれば、MやQやミス・マネーペニーといったレギュラーメンバーを続投させてはいるものの、これだけタイプの違う役者を同じ役、しかも主役に据えるというのはかなりの博打だと思う。
従来からのファンが離れて行った反面、新たにファンになった人もいたりで世代交代は図られたので、長い目で見れば製作陣は見事に勝負を制したってことになるだろうけれど。
本作のヒロインはジェーン・シーモア。
巫女の役なので初登場のシーンでは”処女”なわけだが、彼女自身のファーストインプレッションも”清楚”。
これがボンドと関係を持った後では徐々に”妖艶”に、そしてどことなく”堕ちた”雰囲気も醸し出しているので映画的な説得力もあり。
ちょっと「キング・コング」のヒロインっぽいシーンもあったりで、割とお気に入りのボンドガール、もといボンドアクトレスの一人だったりする。
【ひとこと】
ペッパー保安官はいらない。
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