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『今そこにある危機』

レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」に続く、トム・クランシー原作の<ジャック・ライアン>シリーズの3作目。
ライアン役は前作に続いてハリソン・フォード。

『今そこにある危機』_e0033570_12181902.jpg麻薬カルテル撲滅に乗り出したライアンだったが、ライアンの敵は身内にもいた。真相を突き止めようとしたライアンは、政界を揺るがしかねない一大スキャンダルに巻き込まれてゆく。
後ろ盾であるグリーア提督が病に倒れ(後に死去)、己の信じた正義を成すために孤軍奮闘のライアンは果たして…?

原作ではライアンは主人公ではなく、中心になるのはCIA工作員のジョン・クラーク
また政争劇の比重がかなり大きな物語だったのだが、映画版ではライアンとクラークのW主人公のアクション物へと無理矢理に改変。これには流石に原作者トム・クランシーもオカンムリで、シリーズは中断の憂き目に遭うことに。

この映画でクラークを演じているのはウィレム・デフォーで、もしこの製作体制が維持されてシリーズが続行されていたなら、ゆくゆくはクラークが主人公になるか、あるいはクラークを主役にしたスピンオフが作られた可能性は高いので(実際クラークを主人公にした映画の企画は上がっていた模様)、それを考えればちょっと勿体なかったなと思う。

<過去記事>




by odin2099 | 2020-02-11 12:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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