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『マイティ・ソー』

<MCU>第4弾は北欧神話の世界へ。
これまでのアイアンマンインクレディブル・ハルクとはガラッと雰囲気が変わっても、コールソン捜査官らシールドのメンバーが出てくると、「ああ、地続きの世界なんだな」と安堵感を覚えるようになった。
『マイティ・ソー』_e0033570_22164632.png
本作はBIG3の一人、ソーが主人公(後の二人はアイアンマンとキャプテン・アメリカ)。
だが<MCU>的にはソーの弟ロキのデビュー作という方がポイント高いかも。
ある時は敵、ある時は味方、とフェイズ1、フェイズ2、フェイズ3を通じて最もストーリーを掻き回してくれた存在である。

それもようやくお役御免かと思いきや、なんとフェイズ4ではドラマで遂に主役を務めることに。
ヴィランであっても屈折していてどこか憎めない愛嬌があり、その複雑なキャラクターは大いに魅力的だが昨今では更に復権が進み、数々の悪事を成した拝見にはサノスの影響(洗脳?)があった、というようなことになっているらしい。
ソー自身もフェイズ3で退場と伝えられていたものの、フェイズ4で新作が作られることが告知されているので、もしかするとまたどこかでこの兄弟のやり取りを再び見ることが出来るかも。

『マイティ・ソー』_e0033570_12571837.jpg地球でソーと出会うジェーン・フォスターとエリック・セルヴィグ。
劇中で呼称はないが、設定によれば二人が勤務してるのはカルバー大学。
あのブルース・バナーがガンマ線の実験を行ったところである。
軍に追い詰められたバナーがハルクに変身して大暴れ!
…は同じ時期の事件だが(アイアンマン2ラストでコールソンはムジョルニアを発見するが、同じシーンが本作の中盤に出てくる。その『アイアンマン2』のラストで流れているのが、カルバー大学でのハルク大暴れを報じているニュース番組の映像だ)、二人はニューメキシコで調査中で留守だったためハルクには遭遇じまい、というワケ。
で、セルヴィグの知り合いにガンマ線の研究者がいて云々、というのはおそらくバナーのことだろうが、他にもシールドと繋がりを持つ人物がいるらしいが、はて、それは誰のことだろう?

またソー抹殺のためにロキが送り込んだデストロイヤーを見たコールソンとシットウェルは、「スタークのマシーンか?」「トニーからは何も聞いてない」というようなやり取りをするが、トニー・スタークが出ずとも同じ世界にトニーがいることがわかる、というのは嬉しい。
もっともこの作品が<MCU>初体験だという人には、なんのことやらチンプンカンプンだろうけれども。

チンプンカンプンといえば、シールドの施設に潜入したソーを狙うシールドのエージェント。
弓矢を構えたその男のことをコールソンは「バートン」と呼びかけるが、これがクリント・バートン=ホークアイ。
後にアベンジャーズのメンバーとして大活躍することになるとは、このシーンだけじゃわからないだろう。

ラストではシールドが四次元キューブを保管していることと、ロキが既にセルヴィグに接触していること、そしてロキがキューブの存在を知ってしまったことが描かれる。
では四次元キューブはなんぞや?というと、これは次回作のお楽しみ。
次回作と言えばジェームズ・ボンド並みにエンドロールに出る「〇〇〇〇 will return(〇〇〇〇は帰ってくる)」のテロップが出るようになるのは本作からだ。

<過去記事>


by odin2099 | 2020-02-15 13:04 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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