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『チャーリーズ・エンジェル』(2019)

ボスレーがいっぱい、エンジェルもいっぱい。

あの人気ドラマがリブート!
ではなく、ドラマと、そして映画「チャーリーズ・エンジェル」「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」の”続き”として作られている続編。
今や探偵事務所はグローバルな組織となり、各地にエンジェルを束ねるボスレーがいる、という設定。
パトリック・スチュワートも、監督兼任のエリザベス・バンクスもみんなボスレーなのだ。

『チャーリーズ・エンジェル』(2019)_e0033570_10474483.jpgそして今回のメインとなるエンジェルたちはクリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカの3人だけれど、実は彼女たちはグループじゃない。
クリステン演じるサビーナと、エラが演じるジェーンは以前仕事で組んだことがあるだけ(しかも双方あまり良い感情は持ってなさそう…)で、ナオミが演じるエレーナに至っては今回の事件の依頼者(そして”標的”)なのだ。

よくある「内部に裏切り者?!」パターンを引用しつつ、なんだかんだで三人の活躍で一件落着。
最後には訓練を受けて、めでたくエレーナもエンジェルの仲間入り。
ということで次回作では晴れて三人組の活躍が愉しめる!
――と思いきや、大コケでそれも望み薄、とのこと。

組織が大きくなったせいか「チャーリーズ・エンジェル」というより「ミッション:インポッシブル」っぽくなり、前2作にあった気軽にワイワイ言いながら愉しめるファッショナブルなアクション映画、という要素が薄れたし、ミスリードの誘い方は良かったものの真犯人の動機が弱すぎる気がするので前作ほど愉しめなかったのが正直なところ。

それにやっぱりこの三人じゃ集客に限界があったのかあ、と。
是非はともかくジェニファー・ローレンス、マーゴット・ロビー、エマ・ストーン、ルピタ・ニョンゴあたりを起用していれば少なくても注目度はずっとアップしたはず。ちょっとそれを考えると惜しい…。ま、こちらのフレッシュな三人組が悪いワケじゃないけれども。

実は2011年にTVシリーズとしても復活しているらしいのだが、すぐに打ち切り(8話まで作られたものの、7話までしか放送されなかったとか)。
はたして「チャーリーズ・エンジェル」が観客に求められていたのかどうか、事前のリサーチはきちんとされていたのかしらん?

旧作との橋渡しとしては初代エンジェルのジャクリーン・スミスが「フルスロットル」に続いてカメオ出演。またTVキャストや映画版キャストの写真が劇中に幾つか登場している。
また謎の大富豪チャーリーは今回も声だけの登場だが、それは変声機を使った女性であることが明らかにされている。さて、その正体は誰なのだろう。

【ひとりごと】
他にも本作にはカメオ出演が沢山。
レースドライバーのダニカ・パトリック、プロ格闘家のロンダ・ラウジー、元体操のアメリカ五輪代表のアリー・レイズマンに、スノーボード選手のクロエ・キム。
更にヘイリー・スタインフェルドや、リリ・ラインハート、ラバーン・コックス等々。それだけ力を入れた作品だったということだろう。

【ひとりごと】
おなじみのテーマメロディ、少ししか流れなかったのが残念。
またこの三人、並ぶと身長差があるのでバランス悪いんだよなあ。




おまけ






Tracked from 或る日の出来事 at 2020-03-13 07:44
Tracked from ここなつ映画レビュー at 2020-03-13 12:19
タイトル : 「チャーリーズ・エンジェル」
壮大なフェミニズム讃歌。そしてこんな風な讃歌は嫌いではない。むしろ喝采である。なんとなれば私は本作で感動で落涙してしまった(それはどこのシーンかは、最後に書かせていただきます)。思えば、初代のチャーリーズ・エンジェルは、私がそういうのをあまり観ない年頃でもあって、全く食指が動かなかった。キャメロン・ディアスやルーシー・リューのアレである。同族嫌悪?というのとは微妙に違うんだけど、なんか女を売りにしているような感じで好きになれなかったからだ(観てもいないんだけど)。こんな風にセクシーでカッコよくて、ど...... more
Tracked from ふじき78の死屍累々映画.. at 2020-04-24 21:37
タイトル : 『チャーリーズ・エンジェル』ユナイテッドシネマ豊洲12
◆『チャーリーズ・エンジェル』ユナイテッドシネマ豊洲12 ▲画像は後から。 五つ星評価で【★★★エンジェルってこんなんか?】 テレビドラマのエンジェルには乗り遅れていて、ドリュー・バリモア版の映画エンジェルしか知らない私なのだけど、何とはなしにこれは監督のエリザベス・バンクスが「私達の新しいエンジェル」を模索しすぎた為に「本来のエンジェル」の領域を踏み荒らしてしまったような作品じゃなかろう...... more
Tracked from いやいやえん at 2020-05-24 22:17
タイトル : チャーリーズ・エンジェル(2019)
【概略】 女性エージェント組織、チャーリーズ・エンジェルの下に新エネルギーの軍事利用に関する情報がもたらされ、3人のエージェントが命を懸けた戦いに挑む。 アクション .0★★★☆☆ クリステン・スチュワートとナオミ・スコット、それとエラ・バリンスカさん…は知らないんだけども、この3人が本作でのメンバーです。 キャメロン・ディアスなどが出てたチャーリーズ・エンジェルも昔観ましたが、比べると全...... more
Commented by ふじき78 at 2020-04-24 21:39 x
あのデカい方のエンジェルの顔をずっと見てると何かウィル・スミスが女装して綺麗だったらこんな顔じゃないかと思わなくもない。
Commented by odin2099 at 2020-04-26 22:14
> ふじき78さん

そうかあ、キリっとした顔だなとは思ったけど、ウィル・スミス似とまでは考えなかったなあ。
by odin2099 | 2020-02-24 11:01 |  映画感想<タ行> | Trackback(4) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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