イオンプロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズ12作目。
新型コロナ・ウィルス絡みで新作の公開が半年以上(4月から11月へ)延期。
それを待つ間は旧作をのんびりとおさらいしよう。

劇場で初めて見た「007」映画ということで思い入れも強いが(といってもロードショーではなく名画座。それも目当ては併映の「エイリアン」の方だった)、ムーア=ボンドの最高傑作という評判ほど自分は愉しめなかった。
水中でのアクションシーンはスローモーで映画全体のテンポが悪くなるし、「ロッキー」などでお馴染みのビル・コンティの音楽は軽すぎる。
それにムーア=ボンドもスキーで逃げ回ったり、ロッククライミングをさせられたりするのがしんどそう。その分ハラハラドキドキ感は増すのではあるが、このあたりが潮時だったのかな。
実際ロジャー・ムーアはこの作品を最後に降板を申し出たものの、適任者がおらずに次回作へも続投となったそうな。
また現行のソフト版には広川太一郎による新録の吹替版が収録されてるが、気のせいか声が太く、また滑舌が悪いように聞こえる。
亡くなるのはソフト版のリリースから約1年半後のことだが――。
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