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『ねじれた家』

先日クリスティーの原作小説を読んだので、今度は映画の方を見直してみた。
大枠は同じだし、もちろん犯人も同じなのだけれども、映画と原作はかなり違う。

『ねじれた家』_e0033570_20455290.jpgチャールズとソフィアは原作だと恋人同士だが、映画だと元恋人。
外交官だったチャールズは、CIAの協力者でもあったレオニデス絡みで、身分を隠していた孫娘ソフィアを内偵するものの、嫌気がさしたか何らかのトラブルがあったかで彼女と破局し、外交官も辞めて私立探偵に転身したという設定に。これで一家の中でのチャールズの”余所者”感、アウェーな感じがより強調されている。

またチャールズの父は警察のお偉いさんで、その線で警察に協力する形で捜査に乗り出すのが原作だが、映画では既にチャールズの父親は亡くなっていて(何者かに殺害されたとのこと)、あくまで探偵として捜査の依頼を受ける。ただその割に父の友人だった警察官を利用し利用され、途中からは合同捜査の色が濃くなる、といった具合。

それに人物関係をわかりやすくするためか、一堂に会した食事シーンがあり、そこで各人が罵り合うという展開もあるし、これもわかりやすくするためかジョセフィンの比重が大きくなり、彼女がある意味で物語を引っ張る役割を追わされている。

グレン・クローズ扮する大伯母イーディスの存在感がありすぎる気が多少はするものの、総じて上手くまとめられており、ソフィア役のステファニー・マティーニは聡明で美しく、チャールズ役のマックス・アイアンズも嫌味のない二枚目ぶりを発揮と、原作小説を読んだ人でも愉しく見ることが出来るのではないかと思う。

<過去記事>



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Tracked from ここなつ映画レビュー at 2020-03-12 13:10
タイトル : 「ねじれた家」
大変見応えがあり面白い作品だった。アガサ・クリスティーの原作は未読だけれど、恐らく原作も秀逸であるのは間違いないだろうし、本作、毒のある部分が光っている。イギリスで貧しい私立探偵を営んでいる男チャールズ・ヘイワード(マックス・アイアンズ)の所に若く美しい女性が事件捜査の依頼にやって来る。その事件とは、こういうことだ。ギリシャからイギリスに移民してきて、一代で莫大な財産を築いた男レオニデスが、屋敷内で毒殺されたのだ。屋敷内には彼の若い…若過ぎる…後妻、亡き前妻の姉、彼の息子兄弟とその妻子の一族郎党と、...... more
Tracked from 或る日の出来事 at 2020-05-16 16:08
タイトル : 「アガサ・クリスティー ねじれた家」
一家の関係が、ねじれてますねー。... more
by odin2099 | 2020-03-11 20:47 |  映画感想<ナ行> | Trackback(2) | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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