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『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

<MCU>の8作目、フェーズ2の2本目。
ソーの母フリッガが死んでしまうという悲しみの展開はあるものの、その一方でソーとロキの凸凹コンビの愉快な冒険が愉しめる一篇でもある。

『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』_e0033570_08253887.jpg前作『マイティ・ソー』でのロキは屈折した悲劇的なキャラではありながら、本編中では最大のヴィランであり、続く『アベンジャーズ』でも(前面には出てこないがラスボスとしてサノスはいたものの)ヒーローチームを向こうに回して堂々たる侵略者っぷりだったが(とはいえヘタレな部分も垣間見せてはくれたが)、この作品辺りからロキの復権が始まり「悪さはするけれど憎めない困ったヤツ」レベルへとキャラ改変されたように思う。

その本作最後の悪戯は、自らの死を偽装し父オーディンに取って代わったことで、この顛末が明らかになるのは実に<MCU>17作目の『マイティ・ソー/バトルロイヤル』。
ちょっと度が過ぎてるというか…。

ところで『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではリアリティストーンを入手するために、ソーとロケットがアスガルドを訪れるシーンがあるのだが、改めて本作を見ると矛盾なくその場面を挿入するタイミングが意外に難しい。

その際にソーは母フリッガと再会し未来のことを告げようとするが拒絶され、ムジョルニアを手に入れて元の時間軸へと戻っていく。
本作ではその日、ソーがジェーンと語らっているとフリッガが現れ、そこで二人は初対面。だがすぐにダークエルフが攻めて来たのでソーは戦いの場へ趣き、フリッガはジェーンを守って命を落とすのだ。
その前に未来から来たソーと語らっている時間があるかどうか…。
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』_e0033570_08330670.png
<過去記事>



by odin2099 | 2020-03-15 08:33 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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