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『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章/そして艦は行く』

「宇宙戦艦ヤマト2199」も最終章。
ガミラスの本土決戦、雪の救出、イスカンダル到達、コスモリバースの受領、デスラーの襲撃、雪の死と復活…とイベントが盛り沢山。
特に古代と雪に絞って見て行くと、喜んだり悲しんだりが忙しいことに…。

ところでこの七章にあたる部分(23~26話)は、実は大きく分けて4つのヴァージョンがある。
一つめは製作が間に合わず暫定的に公開された<劇場公開版>でこれを便宜的にA版とするが、このヴァージョンにはバラン星でゲールが戦死する場面がない。

『宇宙戦艦ヤマト2199 第七章/そして艦は行く』 _e0033570_21225881.jpg二つめは<TV放映版>で、こちらにはゲールの場面の追加が間に合った。
これをB版とするが、ただし放送枠の関係からエンディングに異なる編集が施されており、更に全体的に短縮版になっている(再放送の際に更にオープニングやエンディングを差し替えたヴァージョンもあり、差し詰めそれがB’版ということになろうか)。

三つめはDVDやBlu-rayでリリースされた、いわば完全版で、ゲールの戦死やラジオヤマトのシーンも付け加えられている。これをC版としておこう。

最後が<BD・DVDバージョン>と呼ばれている、当初予定された形であろう劇場公開版を再現したもので、A版をベースにゲールの件が付け加えられている。イベント上映やWOWOWなどでの放送で使われたもので、仮にD版と呼ぶ。

この中で現在一般的に見られるのはC版で、今後テレビでの再放送の機会があればB版やB’版を見ることもあるだろうが、A版はおそらく封印されたままだろうし、D版は今のところ特殊な視聴環境を必要としている。

そしてこれらがややこしいのが、単に幾つかのシーンがあるかないかだけでなく、ヤマトがイスカンダル星を後にする場面で流れるBGMが違うので、それによってシーンの持つイメージが違ってしまうことだ。

具体的に言うと、A版とD版ではヤマトが錨を上げるシーンに「夕日に眠るヤマト」が流れ、浮上するとともに「元祖ヤマトのテーマ」に切り替わるのだが、B版とC版では錨を巻き上げるシーンからずっと「地球を飛び立つヤマト」が流れているのだ。何故こんなややこしいことをしたのだろうか。

【ひとりごと】
「さようならもうひとりの私」
ユリーシャの呟きは一体何を意味していたのか。
雪がユリーシャのクローンとかいうならわかるんだが…。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-03-31 21:27 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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