「仮面ライダー」初の劇場版ですが、その実態はTVの1エピソードを改題して上映しただけのもの。
これを新作だと思って見に行った子供たちはどのくらいいたのかな。
当時の<東映まんがまつり>は例えば「カラーまんが」と、「新作カラーまんが」あるいは「劇場用新作カラーまんが」といった表現を使い分けていたので、注意深く新聞広告やらポスターやらを眺めていれば、TV放映エピソードそのまんまか、それとも新作かはわかるんですが、今回の場合はタイトルが違うから新作だと思った人もいたでしょうね。
でもTV番組ベースの劇場用作品が作られるのは翌春の「仮面ライダー対ショッカー」からなので、実は前例がなかったんですよね、まだ。
そうはいっても強力な新怪人や再生怪人軍団の登場、大掛かりなショッカーの作戦など、後のヒーロー物映画の原型はこの作品だと言っても過言ではないはずですが。
【ひとりごと】
本郷の指示に唯々諾々と(?)従い、ラストではじっとライダーと見つめあうなんて、ルリ子さん、ライダーの正体知ってるとしか思えないな。
<過去記事>