
1943年、独軍の制圧下にあるエーゲ海で孤立した英軍兵士を救出する試みは、ナバロン島に設置された大砲のため失敗に終わった。
そこで大砲を破壊すべく、登山家のマロリー、爆薬の専門家ミラー、元ギリシャ軍人のスタブロス、機械の天才ブラウン、殺人マシーンのパパディモスら一癖も二癖もある連中を集め、フランクリン少佐の指揮の下密かに島へと潜入するのだが、その途中でフランクリンは重傷を負いマロリーが指揮を引き継ぐことになる。
彼らは現地のゲリラ組織との接触を図り、要塞攻略の策を練るのだが、何故か彼らの行動は独軍に筒抜けになっていた。
アリステア・マクリーンの小説
『ナヴァロンの要塞』をカール・フォアマンが脚色、 J・リー・トンプソンが監督した英米合作映画。
出演はグレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デビッド・ニーブン、アンソニー・クェイル、スタンリー・ベイカー、ジェームス・ダーレンら。
戦争映画というよりは冒険サスペンス映画といった趣の一篇。
四半世紀ほど前に一度見ていて、今回が二度目。
前回見たときの感想メモを読むと「時間が長い割にキャラクターの描き分けが不十分」と書いてある。
確かにキャラクターが確立してるのはペックとニーブン、クインくらい(奇しくも?生き残り組だ)で、後はもう少し掘り下げて欲しいなと思う面々ばかり。
だが逆に言えばこの三人をしっかりと描けていれば成立する作品でもある。
以前は原作・映画共に傑作と聞いていたので期待外れに感じたが、今はその頃よりも愉しく見ることが出来た。