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『トータル・フィアーズ』

レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」に続く、トム・クランシー原作の<ジャック・ライアン>シリーズ4作目で、アレック・ボールドウィン、ハリソン・フォードに代わり、3代目ライアンとしてベン・アフレックが主演。

ということで前3作の続編ではなく全てリセット。
ジャックもCIAの駆け出しアナリストとなり、後に妻となるキャシーも”友達以上恋人未満”な関係で登場する。

『トータル・フィアーズ』_e0033570_08555013.jpg米ロの全面核戦争の危機を描いたサスペンス物なのだが、若造ゆえにジャックの進言は悉く却下され、危機は高まるばかり、というのはサスペンスを盛り上げるための常套手段だからいいのだが、一触即発の場面なのにCIA長官が携帯電話の呼び出しに気づかないというのは危機管理能力の欠如としか言いようがない。

また身近で核が爆発しても皆平気で、風向きに気を付ければ大丈夫とは呑気すぎる。
劇中では広島に落とされた原爆よりは若干規模が小さいという説明があるが、直撃を受けて即死しないまでも残留放射能で大変なことになるはず。
アメリカは核爆弾を、単に威力が強大なだけの兵器としか認識してないのじゃなかろうか。

その点に目をつぶればアクション物としては前作や前々作よりも楽しめるし、フォードよりはるかに若返ったアフレックのジャックも悪くはない。
次も楽しみだったが、製作陣と原作者の間で色々なゴタゴタがあったりで凍結。
結局は更なるリブートがなされることになった。

<過去記事>


by odin2099 | 2020-04-19 08:59 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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