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『スターシップ・インベーション』(1977)

『スターシップ・インベーション』(1977)_e0033570_22261477.jpg農場にいきなり空飛ぶ円盤が飛来、農夫が船内に誘拐される。
なんやかや検査を受け、最後に全裸の美女宇宙人とSEXさせられてポイ。
その経験を警官に話すも信用してもらえない。
続いて親子三人組が拉致され、その中の奥さんは下着姿に剥かれて色々検査されるが、今度は三人とも記憶を消されて返される。
そのころ件の農夫はUFO研究をしている高名な天文学者ダンカン教授に連絡を取り、自分の経験が夢ではなく実際にあったことだと保証してもらい、やっと安堵。
だがその直後、宇宙人に操られ親子共々自死を遂げさせられる。
このラムセス隊長に率いられた宇宙人軍団、母星消滅の危機に移住先を探していたのだが、地球が最適との結論を出す、しかも採取した精液を検査した結果、地球人の子孫だったということまで判明。
殺人誘導光線でもって地球人の抹殺を目論む。
この計画に邪魔なのが”宇宙同盟”という組織。
海底ピラミッドの中に基地を持ち、何種類かの宇宙人が常駐して平和を保っているらしいのだが、ここを襲撃し乗っ取るのだ。
唯一基地から逃れた”宇宙同盟”の円盤だったが故障してしまい、やむを得ずダンカン教授と接触し、助力を求めるのだった。

『スター・ウォーズ』のヒットにあやかって作られたカナダ産のSF映画で、『未来からの挑戦!第四次宇宙戦争』や『スペースウォーズ/UFO軍団大襲来!』といった題名でTV放映された。
最近出たDVDは『スターシップ・インベージョン』(「インベーション」ではなく「インベージョン」)とタイトルが改められている。
監督はエド・ハント、ダンカン教授にロバート・ボーン、ラムセスにクリストファー・リーとマニアのツボを押さえたキャスティングだ。

悪の宇宙人は全身黒タイツ、良い方の宇宙人は白タイツと色分けされてるのはわかりやすい。
ただ女性の場合は白タイツというよりレオタードに近く、ボディラインがくっきり。
また基地内には半裸の美女が何人も屯していて、ホステスかそれ以上のサービスをしてるっぽいのが如何にもB級SF。
銀ピカの潜水服を着たみたいなアンドロイドも何体かいて、雑用から基地のコントロールからなんでもこなしてるらしい。

一方で序盤のアダプテーションの場面なんかは『スター・ウォーズ』というより『未知との遭遇』テイストで、チープながらもよくある「UFO特番」以上の愉しさがあるので、無理にクライマックスを円盤同士のバトルにせず、この雰囲気のまま行ってればもう少し見られる作品になったんじゃないかという気もするのだが。
『スター・ウォーズ』もB級テイストに溢れた快作だが、こちらにはそれ以上のプラスアルファが何もない。

とはいっても、テレパシーによってのみ会話する宇宙人たちとか、壊れたコンピューターの代わりに電卓で計算するとかツッコミどころも含め、TVやビデオそしてDVDと今回が何度目の鑑賞になるかはわからないが、嫌いにはなれないんだな。

【ひとこと】
”宇宙同盟”内での挨拶は「長寿と繁栄を」って、おいおい…。


by odin2099 | 2020-04-26 22:31 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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