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『アマゾネス』(1973)

『アマゾネス』(1973)_e0033570_20451610.jpg競技大会で優勝し、新女王となったアンティオペ。
彼女はアマゾネスたちに次々と変革をもたらすが、反発する者も多かった。
彼女に敗れて女王の座を逃したオレイセアもその一人で、アンティオペを陥れる機会を着々と窺っていた。

女性しかいないアマゾネスの国では、年に一回ギリシャ軍の兵士から子種を貰う習慣がある。
今年もまた一夜限りの男女のカップルが子作りに励む中、アンティオペは身分を隠したギリシャの王テセウスと出会い、互いに惹かれあう。

やがて月満ちてアンティオペは出産するが、それは男児だった。
仕来りにより子は捨てられ、彼女は悲しみに暮れることになる。

そんなある日、これまで度々アンティオペに反対してきたオレイセアは、遂に彼女の暗殺を決意。
これを察知したアンティオペにより、武器を持たない一対一の決闘を提案され、二人は全裸となって激しくもみ合う。
だがいつしか二人は唇を重ね、愛撫し合うのだった。

一方アンティオペを我が物とせんとするテセウスは密かに潜入。
捨てたはずの彼女の息子を保護していることを告げ、彼女を連れ出そうとする。
それを見たアマゾネスたちは女王が誘拐されたと激怒し、ギリシャ軍と交戦状態に入るのだった。

アクション満載の映画なのかなとか、グラマー美女がバンバン出てくるエロス超大作なのかなとか色々考えていたのだけれど、オープニングから長閑な音楽が流れる幾分退屈な作品だった。

アクションらしいアクションは、冒頭の時期女王を選ぶための選抜試験と、ギリシャ軍との競技大会、それにスキュチア族との小競り合いと、最後のギリシャ軍との戦闘ぐらい。
それにエロティックなのも、女王とライバルとの全裸キャットファイトからのレズシーンくらいかな。
確かに他にも男女および女性同士のラブシーンはあるものの、ちょっとしたサービスショット程度だ。

最後は敵味方ともにかなりの犠牲が出るし、どうやらアマゾネスたちはギリシャ軍に併合されるようなのだが、アンティオペとテセウスは幸せに暮らしました、とテロップが出て終わってしまう。
え、これってハッピーエンドなの?とビックリ。
だって彼女たちの国、滅亡しちゃったじゃん。

出演はアレーナ・ジョンストン、サビーヌ・サン、アンジェロ・インファンティ、ルチアナ・パルツィ、監督はテレンス・ヤング
70年代ではこれが精いっぱいかな。

by odin2099 | 2020-04-27 20:58 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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