<仮面ライダー>全員集合をやり、<スーパー戦隊>全員集合をやり、次は<ライダー>と<戦隊>をコラボさせ、そしてそのコラボに<メタルヒーロー>を混ぜて…とやってきたものの、ただ掛け合わせればいいってもんじゃない。
お話がしっかりしてなければ、単にヒーローが画面上を右往左往するだけ。
ーーとスタッフが気づいたかどうかわからないが、今度のコラボは一味違う。
代替わりされた新生『宇宙刑事ギャバン』と、<スーパー戦隊>全体ではなく10周年を迎えて新作が作られたばかりの『特捜戦隊デカレンジャー』、二つの”警察組織”をバックボーンに持つヒーローに絞り込んでのコラボレーションだ。

あっちこっちのヒーローを無理やりピックアップして詰め込んだこれまでの作品群と違い、デカレンジャーとギャバンに絞り込み、両作品の世界観を大切にしながら融合。
それに他の<メタルヒーロー>や<戦隊>の要素も取り入れるということで、まずはヒーロー競演ありきではなく、ドラマとして面白いものを作ろうという姿勢が強く感じられる作品に仕上がった。
マッドギャランは『巨獣特捜ジャスピオン』の、
紅牙は『世界忍者戦ジライヤ』、外伝に出てくる
ヘルバイラは『時空戦士スピルバン』出自のキャラなので<宇宙刑事>世界とは本来無関係なのだが違和感はないし、サービスショット的とはいえ、ジャスピオン、ジライヤ、機動刑事ジバン、特捜エクシードラフト、特捜ロボジャンパーソン、ブルースワット、重甲ビーファイター、ビーファイターカブト、電子戦隊デンジマン、超新星フラッシュマン、地球戦隊ファイブマン、星獣戦隊ギンガマンらも同じ世界に存在する(更に言えば”次の作戦”の担当者として名前が出てきたのは『超人機メタルダー』に出てきた凱聖クールギンだ)というのは、世界観が広がってワクワクさせられる。
クライマックスがギャバンとデカレンジャーの共闘ではなく、それぞれ単独戦なのは、双方の活躍を平等に見せたいという監督のこだわりらしいが、合体攻撃を見慣れた目からすると新鮮。
色々と賛否はあるのだろうが、ハマる人はとことんハマる坂本マジックだ。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25858802/https://odin2099.exblog.jp/25940388/