当時、主演の
ヴァネッサ・パラディ目当てで映画館へ。
彼女が演じているのは孤児マリー。
幼いころに母親が自死。
引き取られた施設を抜け出し、親友のソランジュやアーメッドと一緒に盗みを働いたり、恐喝まがいの行為で金をせしめたり、そして気の合う仲間たちとだけ打ち解ける気ままな生活を送っていた。
しかし母が死んだのは自分たちを捨てた父親のせいだという思いを消すことが出来ず、仲間たちに別れを告げて銃を片手に一人父を探す旅に。
母の遺した一枚の絵葉書を頼りにやっと探し当てた父は…。

出演は他に
ジェラール・ドパルデュー、クロティルド・クロー、セクー・サル、フロランス・トマサン、ミシェル・ブーケ、フィリップ・レオタール、ヴェルナール・シュライヤー。
監督はジャン・ベッケルで、脚本はベッケルとファブリス・カラゾの共同。
セルジュ・ゲンスブールのヒット曲『エリザ』を”原作”としたストーリーで、最後に彼に対する献辞が出る。
劇中ではマリーの父でピアニストのジャックが作った曲という設定で、「エリザ」は亡き母の名前だ。
マリーは17か18歳ぐらいの設定だが、演じているヴァネッサはおそらく21~2くらいだが違和感はなし。
子供っぽさと大人の色気の両方を醸し出している。
愛情に飢えてる純粋な少女の部分と、世の中を斜めに見てる醒めた大人の部分の危うさは、もともと彼女の持っている雰囲気に起因するのかもしれない。
デビュー作だった
『白い婚礼』でも既に周囲を破滅させかねない独特の小悪魔的要素は見てとれる。
ただ正直言ってお話の進み具合は平板で、今見直してみても主人公の心の動きがサッパリ。
ヴァネッサを見るためだけと割り切っても、もう少し流れに起伏が欲しかったなと思わざるを得ません。
115分はかなり長く感じられる。
前作では16~7歳にも関わらずオールヌードを披露したヴァネッサは、本作でも堂々たる脱ぎっぷり。
しかし必然性ゼロのサービスショットに過ぎないのが勿体ない。