『吸血鬼ドラキュラ』（1957）

ピーター・カッシングのヴァン・ヘルシングにクリストファー・リーのドラキュラ伯爵、という黄金コンビによるハマー・フィルム製作のホラー映画。

初のカラー作品で「ドラキュラ」物の決定版と呼ばれているようだが、実は原作とはかなり設定が違い、ホラー映画というよりむしろアクション映画で、ヘルシングもドラキュラも軽快に動き回る。

原作の主人公ジョナサン・ハーカーは、ここではヘルシング博士の友人で、端からドラキュラ退治を目的に城を訪れるがあっけなく返り討ちにあってしまうし、ジョナサンの婚約者がルーシーでその兄がアーサー、アーサーの妻がミナとなっているが、原作ではジョナサンの婚約者で妻となるのがミナ、そしてアーサーの婚約者がルーシーだ。
なんでこんなややこしい改変を行ったのだろうか。

出演は他にマイケル・ガフ、メリッサ・ストリブリング、ジョン・ヴァン・アイゼン、キャロル・マーシュ、オルガ・ディッキー、監督はテレンス・フィッシャー。

続編が８作も作られる人気シリーズになった。