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『名探偵コナン/世紀末の魔術師』(1999)

怪盗キッドから、鈴木財閥が保管するロマノフ王朝の秘宝”インペリアル・イースター・エッグ”を盗むという予告状が届いた。
その予告状を解読した江戸川コナンと服部平次は、警察の裏をかいてまんまとエッグを盗み出したキッドを追うが、その眼前でキッドは何者かに撃たれ海へ転落。
その生死は不明のままだった。
エッグの真の持ち主である香坂夏美が現れたことで、コナンはエッグ自身に隠された謎があること、そして国際的指名手配の殺人犯”スコーピオン”もまた、エッグを狙っていることを知る。

劇場版『名探偵コナン』シリーズの3作目。
そういや5月4日は「スター・ウォーズの日」だけじゃなく、工藤新一&江戸川コナンの誕生日とのこと。
映画見終わった後で初めて知ったのだけれども。

以前にも書いたが、原作未読でTVアニメも未見。
それでもオープニングに付けられた設定とキャラクター紹介(コナンの正体を知る人物として、もう一人の高校生探偵の服部平次と組織を抜け出した灰原哀が加わったのもストーリーを転がす上での選択肢が増えた感じ)でなんとなくわかった気になって鑑賞したが、うむ、なかなか面白いじゃないの。

『名探偵コナン/世紀末の魔術師』(1999)_e0033570_16054000.jpg単に宝物の争奪戦だけではなく、ロマノフ王朝や皇帝ロマノフ二世の家族に関する隠された謎解きなど歴史ミステリー物の要素も取り入れられているため、非常に贅沢な感じがある。
残念ながらその後に明らかになった”歴史的事実”によって、この作品で披露された解釈は成り立たなくなってしまったようだが、ロマンを感じさせる。

今回蘭と白鳥刑事にコナンの正体がバレそうになるが、実はこの白鳥はキッドの変装。
序盤で生死不明になったまま最後まで出てこないなあと思っていたのだが、白鳥に化けて事件解決に一役買っていたことがラストで明らかになる。

元々キッドこと黒羽快斗は『まじっく快斗』という別作品の主人公ながら、しばしばゲスト出演するコナンの好敵手とのことで、別々の作品がクロスオーバーするのもまた楽しい。
そして快斗は新一と瓜二つという設定なので、蘭の前に姿を見せてコナンに助け舟を出してあげるのも悪くない(当然キッドもコナン=新一に気づいている)。

スコーピオンの正体は意外性を感じる以前に「その場にいない人が犯人」というセオリーでわかってしまうのと、事の真相が最後の最後にコナンの推測という形で一気呵成に披露されてしまうこと、そしてキッドの本当の目的(動機)に今一つ得心がいかないことを除けば、なかなかの良作だ。



by odin2099 | 2020-05-04 16:10 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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