『女子鉄ひとりたび』 木村裕子
2020年 05月 06日

またこんな鉄道に乗った、沿線でこんなのがあった、という観光案内よりも、旅で出会った様々な人との触れ合いに重点が置かれているので、純粋に鉄道のみにしか興味がない人には物足りないかもしれない。
もっと車内の様子や駅、駅周辺の光景について触れてほしい、という欲求も出てくるだろう。
でもこの本は彼女の鉄道への情熱だけでなく、旅の醍醐味をも熱く綴った本なのだ。
残念なのは新型コロナウイルス蔓延する、この外出自粛要請中に読んでしまったこと。
これを読むと強烈に旅に出たくなる。
今の環境にあっては”危険な一冊”だ。