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『ネバーセイ・ネバーアゲイン』

イオンプロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズ…ではない、番外編。
権利関係のゴタゴタの末に作られた「サンダーボール作戦」のリメイク版である。
といっても厳密には映画「サンダーボール作戦」のリメイクではなく、そのオリジナル脚本に基づく二度目の映画化、ということになるようで真にややこしい。
しかも主人公のボンド役が、既に本家シリーズを降板している元祖ボンド俳優のショーン・コネリーだから尚更である。

『ネバーセイ・ネバーアゲイン』_e0033570_17362138.jpg元の「サンダーボール作戦」もそんなに面白い作品だとは思わないが、それをリメイクしてもやっぱり、というのが正直な感想。それに音楽は大事なんだな、と改めて感じさせてくれた。
大御所のミシェル・ルグランを引っ張ってきたのは良いとしても、この手の作品に相応しい人材だったかは別問題。
これ、クライマックスシーンに「ジェームズ・ボンドのテーマ」を流すだけでもかなり印象は違ったはずだ。

久々のボンド役のショーン・コネリーは流石の貫禄。これで本家のロジャー・ムーアより3歳年下とはとても思えない。
でもコネリーもムーアも随分年齢が行ってからボンド役を降板したと思ってたけど、コネリーはこの作品の製作時に52~3、ムーアは勇退作「美しき獲物たち」の時が57~8なので意外に若い。
最近じゃ現在57歳のトム・クルーズが<ミッション:インポッシブル>シリーズの新作を2本用意してるし、クルーズより10歳上のリーアム・ニーソンもまだまだアクション頑張ってるんだから凄いものだ。

で、コネリーのボンドも良いのだけれども、二人のボンドガールが本家以上のお色気を振りまいている。
悪女役のバーバラ・カレラは終始セクシーな衣装に身を包み、周囲の男たちを手玉に取ろうとしているし、対するキム・ベイシンガーは一見すると清純で可憐なヒロインに見えるも、スケスケのレオタード姿で闊歩したり、下着姿で海へドボンと落とされ殆ど全裸と変わらない艶やかな肢体を披露したりで、これまたボンドをはじめ皆を悩殺するのだ。

<過去記事>


こうすると雰囲気が違うな。

by odin2099 | 2020-05-14 17:44 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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