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『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』

<スカイウォーカー・サーガ>おさらいの4本目は「ファントム・メナス」に続くエピソード2。
エピソード1で色々な状況説明がなされますが、キャラクター同士の接点が増えて実際にドラマが動くのはこのエピソード2から、と言っても良いでしょう。

今回の物語はパドメ・アミダラ議員の暗殺未遂事件から始まりますが、劇中彼女は何度も命を狙われます。
また彼女だけじゃなく、結果的に彼女と常に行動を共にしているアナキンと、彼らと時に合流し時に別行動を取るオビ=ワンも同様。

このシス側の指揮系統、パルパティーン議長(ダース・シディアス)→ドゥークー伯爵(ダーク・ティラナス)→ジャンゴ・フェットという流れのようですが、シディアスにとってアナキンは将来的に大事な切り札 、本気で殺す気だったとは思えません。

『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』_e0033570_20314294.jpgパドメは多少邪魔ではあるかもしれませんが、アナキンを自分の思い通りに操るためには利用できる駒です。
通称連合のヌート・ガンレイは執拗にパドメの処刑を求めてきてるようですが、こちらも多分本気で殺す気ではなかったでしょう。

ではオビ=ワンは?というと、エピソード3を見ると彼はシディアスの眼中にはないように見受けられます。
ということは放っておいても良いですし、本当に死んじゃっても問題ないのでしょう。
ただティラナスは自分の弟子(クワイ=ガン)の弟子であるオビ=ワンを多少は評価していたようで、自分の味方になれと勧誘するシーンは本音も交じっていたような気がします。

となるとジオノーシスでの公開処刑も、彼らの機転で切り抜けたというより、最初から逃げ道が用意されていたと見る方が自然です。

最後にシディアスは「全て順調だ」と言ってますが、この時点での計画は後にオーダー66を発令することで強力な自分の軍隊となるクローン兵たちを、正規軍として共和国全体に認めさせること。
自分が絶対的な権力を掌握すること。
と同時にジェダイ騎士たちを疲弊させ、人数を減らし、力を弱めること。
そしてアナキンをゆっくりと自分のコントロール下に置くこと、ということなんでしょうね。

ヨーダたちもこの遠大な計画には気づいていませんし、ティラナスもどこまで承知していたのやら。
利用されるだけ利用され、憐れな捨て駒となる運命なのは、もうこの時には確定していたのでしょう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7751792/
https://odin2099.exblog.jp/20609507/
https://odin2099.exblog.jp/22974560/
https://odin2099.exblog.jp/24929024/
https://odin2099.exblog.jp/27166998/


by odin2099 | 2020-05-15 20:33 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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