『ドラキュラ』
2020年 05月 19日
ということとは特に関係なく、今日はブラム・ストーカーの名を冠した映画を久々に見ました。
原題”Bram Stoker's Dracula”、フランシス・コッポラが原典に忠実に映画化したという触れ込みの一篇です。
原作小説は読んだことがなくそのリライト版しか知りませんが、原典に忠実というのは宣伝文句でしょうかね。B級映画ではなく大人向けに格調高く作ろうとするにあたり、箔をつけたといったところかもしれません。

それに大人向けを意識したのか、結構なお色気シーンが用意されています。
ミナ役のウィノナ・ライダーこそ脱ぎませんが、ミナの親友ルーシー役のサディ・フロストや、特にドラキュラの花嫁の一人を演じたモニカ・ベルッチが迫力のボディを披露してくれます。
これがかえって格調高さよりも、B級ムードを助長しているような気がしないでもないですが。
そしてラストシーン。
これは一応はハッピーエンド扱いなのかもしれませんが、なんとなく釈然としません。
2時間超の上映時間も長く感じられます。
という具合に、実は自分好みの作品じゃなかったりするのですが。
じゃあなんで見たのかというと、安売りしていたBlu-rayを買っちゃったから~。
で、今回はそのBlu-rayに収録されてる新録の吹替版で見たのですが、これがなかなか微妙なキャスト。
前回見たとき(DVD収録)の旧キャストは津嘉山正種、日野由利加、坂口芳貞、平田広明とこれまたちょっと違和感ある組み合わせだったので、これは甲乙付け難いというよりも帯に短し襷に長し、といったところでしょうか。
こうなると磯部勉、松本梨香、池田勝、宮本充のテレビ放送版とも見比べてみたいものですが、これまた色々外してきてますねえ。
<過去記事>

◆『ドラキュラ』ル・シネマ2 五つ星評価で【★★コッポラ何してんねん】 1992年、カラー、128分、初見、コッポラ。 名優ばっかり使ってるのに異常にみんな大根芝居に見える珍品。 これは「ドラキュラ」という不死の存在が、愛を再確認する「愛」のドラマ。「愛」のドラマだけど、『ゴッド・ファーザー』や『地獄の黙示録』でコッポラ三半規管とか壊れたのか、登場人物がひたすら大声で愛を叫びまくる。「愛よ...... more

報われない愛に準じるなら格好良いけど、相思相愛では「ドラキュラ」の良さを損なってるような気が…。