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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

<MCU>の11作目でフェーズ2の5本目。

新顔を紹介した後は、お馴染みさんたちの大集合パート2。
パート1の後にそれぞれの単独作品を用意して、そして2回目の招集をかけているのだから色々と考えられている。
そして一見すると前回同様の”お祭り映画”に見えて、実はチームの問題点を抉り出しフェーズ3への伏線を張っていることに気づくだろう。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』_e0033570_06340660.jpg言わずと知れたトニー・スタークとスティーブ・ロジャースの対立問題である。この二人、生まれも育ちも性格も、何から何まで対照的に描かれている。
そしてその因縁を更に複雑化しているのがトニーの父、ハワード・スタークの存在だ。
かつてハワードはスティーブの協力者であり、ある意味”崇拝者”に近い存在だったようだ。
片やトニーは、父からは愛されてないと感じながら育ってきた。
自分が得られなかったハワードの”愛”を得たスティーブに対し、わだかまりの感情を持っていることは明らかだろう。

前作で二人は早速衝突する。まだチームが正式に結成される前だ。
案の定まとまりを欠いたチームはそのまま空中分解し、敵を優位に立たせてしまう。
だが戦いの最中で少しずつお互いを認め合い、最後は見事にチームとして結束し勝利を収める。

その展開を受け、今回は初っ端からチームは素晴らしいコンビネーションを見せ、敵に打撃を与えることに成功する。
しかし実はチームには明確なリーダーが存在しない。
一応前線での作戦指揮を執っているのは実戦経験豊富なスティーブだが、こと作戦の立案の段階でイニシアティブを取っているのはどうもトニーのようなのだ。

そして中盤以降、事件への対処方法を巡ってスティーブとトニーは再び対立する。
チームはスティーブを支持するメンバーと、トニーを支持するメンバーとに二分される。
この時はいわばソーが力づくで介入することで解決を図ったが、これが”次”への布石となったわけだ。

物語の最後でトニーは一度はチームを離れ、クリント・バートンは家に、ソーは故郷へと帰り、ハルクことブルース・バナーは何処ともなく去ってゆく。
ナターシャ・ロマノフはトニーとスティーブの緩衝材になり得るが、彼女一人では荷が重い。彼女をサポート出来るクリントはおらず、また”力”で両者を凌駕するソーも不在。
唯一トニーと同様のバックボーンを持ち、彼を説得し得るブルースもいない中で、「シビルウォー」は起こるべくして起こったのだ。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』_e0033570_19455884.png
【ひとりごと】
シールドが崩壊し、組織としての後ろ盾も設備も装備も情報網も、なにもかも失ったアベンジャーズは大きく戦力ダウンしてるのかと思いきや、その辺を全く暗示させない充実ぶり。
なにせウルトロンまで作ってしまうくらいだから、これはトニー様様なのかな。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/23373418/
https://odin2099.exblog.jp/23434243/
https://odin2099.exblog.jp/23551837/
https://odin2099.exblog.jp/24109740/
https://odin2099.exblog.jp/25090148/
https://odin2099.exblog.jp/27095097/



by odin2099 | 2020-05-22 06:41 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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