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『地底王国』(1976)

『地底王国』(1976)_e0033570_20260946.jpg天才科学者ペリー博士は、かつての教え子で青年実業家デヴィッドの援助で地底探査艇アイアン・モールを建造、さっそく二人で地底へと旅立つものの操縦不能に陥り、見知らぬ世界に辿りつく。
そこは怪獣が跋扈し、催眠術を操る怪鳥種族が人類を奴隷化している地底世界ペルシダーだった。

アミカス・プロエドガー・ライス・バローズの小説「地底の世界ペルシダー」を映画化。
脚本はミルトン・サボツキー、監督ケヴィン・コナー。
出演はダグ・マクルーア、ピーター・カッシング、キャロライン・マンロー、サイ・グラント、ショーン・リンチ、ゴッドフリー・ジェームズら。

オープニングのタイトルバックでアイアン・モールの建造風景を映し、本編が始まると早速地底世界への冒険旅行が始まるというテンポの良さ。
しかし地底世界へ着いてからは、その世界の説明・紹介の必要もあったのだろうが途端にペースダウン。
色々なタイプの怪獣たちが出てくるもののその見せ方は今一つで、途中で90分という上映時間が長く感じられるようになる。

ヒロインであるディア役のキャロライン・マンローも、出番は序盤と終盤のみ。
せっかくグラマラスな肢体を、お約束の原始的なビキニに包んでくれても出番が少ないんじゃ宝の持ち腐れだ。
主演のダグ・マクルーアももっさりした印象で、色男にもタフガイにも見えない。
唯一ピーター・カッシングが飄々とした老科学者を好演。

ラストでデヴィッドはペルシダーへ残るかと思いきや、ディアを置いて帰国。
これは続編への伏線だと思うのだが(未読だが原作でも続編が存在しデヴィッドが再びペルシダーで冒険を繰り広げる。後にターザンもペルシダー世界へ参加する)、シリーズ化は実現しなかった。


by odin2099 | 2020-05-27 22:29 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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