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『パーマーの危機脱出』(1966)

『パーマーの危機脱出』(1966)_e0033570_22301383.jpg東ベルリンに駐在するソ連軍の大佐が、西側諸国への亡命を希望しているという情報を入手した英国情報部は、その真偽を確かめるべくハリー・パーマーを派遣する。
そのパーマーにかつての仕事仲間や謎の美女、そして当の大佐らが次々と接触を図ってくるが…。

レン・デイトンの「ベルリンの葬送」を映画化した、「国際諜報局」に続く<ハリー・パーマー>シリーズの2作目。
主演は前作に引き続きマイケル・ケインで、上司にあたるロス大佐役のガイ・ドールマンは続投。
監督はシドニー・J・フューリーから、<007>シリーズを手掛けたガイ・ハミルトンへ交代。

二転三転どころかしょっちゅうひっくり返るどんでん返しの連続。
面白いは面白いのだけれども、とにかく思わせぶりな登場人物がやたらと多く、そのほぼ全員が裏の顔を持っていて互いに化かし合いをするというお話なので、舞台は西と東を行ったり来たりだし、途中で誰が何をしたいのかがわからなくなってきた。
ただそんな中でも、ジェームズ・ボンドとは対極に位置するハリー・パーマーの飄々とした味は悪くない。


by odin2099 | 2020-05-31 19:41 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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