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『スター・ウオーズ/最後のジェダイ』

<スカイウォーカー・サーガ>おさらいの8本目は、前作「フォースの覚醒」の直後から始まるエピソード8。

『スター・ウオーズ/最後のジェダイ』_e0033570_22025976.jpgようやくルーク・スカイウォーカーが物語の中心に帰ってきた。前作で提示された幾つかの謎――レイの出自やカイロ・レン闇堕ちの真相にも答えが用意されている。
だがそれは大方のファンの予想とも期待とも異なっていたが故に、作品は賛否両論に。
そして次なるエピソード9で、それがまた異なる方向へと導かれることでファンを更に混乱させることになるのだが、それはまた別の話。

ルークだけでなくレイア・オーガナの比重も大きくなった。
父親であるハン・ソロを手にかける際にはあまり躊躇した様子のなかったカイロ・レンだったが、母レイアを襲撃するにあたっては逡巡を見せる。
これは男の子にとって母親が特別な存在だからというより、おそらくカイロ・レン=ベン・ソロはあまり父と一緒に過ごす時間を持てなかったからではないか、という気がする。

反乱軍の将軍としてか、あるいは密輸業者としてかはわからないが、ハンは不在がちで、ベンは常に母の下におり、長じてルークに預けられたから父への愛情が希薄だったのではなかろうか。
エピソード9でベンをライトサイドへ誘ったのもレイアだった。
そしてこの行為をハンに肯定してもらうことで、ようやくカイロ・レンは死に、ベン・ソロが戻って来たわけだ。

しかし大きく揺れているのはレイの出自。
エピソード7では明らかにスカイウォーカー家に所縁ある者としての描写があるにも関わらず、本作では名もなき市井の人の子として再設定され、これが最終的にパルパティーンの孫娘となるとは。
その首尾一貫性のなさが<シークエル・トリロジー>の完成度を貶めているのは間違いないだろう。

これまでも結果オーライで紡がれてきた<スター・ウォーズ>世界だったが、それでも先のビジョンもなく行き当たりばったりでは、如何に確固たる世界観を確立してるかに思える中でも、多くの人を納得させる物語を作るのは無理なのだ。

ところでルークのフォースはハンの死を感知できなかった。
肉親ではなかったからか?
しかしレイアは妻であっても肉親ではないハンの死を感知出来たし、ルークの死は双子の兄妹故に当然感知し、また肉親ではないレイも感知出来た。
これはルークが、フォースに背を向けて生きていたということなのだろうか。

【ひとりごと】
重傷を負ったレイアの代わりに反乱軍の指揮を執ったホルト提督。
最後は戦場に散ってしまったが、もし製作中にキャリー・フィッシャーが斃れていたら、エピソード9でレイアの役回りを行う人材として温存しただろうか。

【もうひとこと】
カイロ・レンと戦う時にルークが持っていたライトセーバーは誰の?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/26269668/
https://odin2099.exblog.jp/26410542/
https://odin2099.exblog.jp/26607071/
https://odin2099.exblog.jp/27363561/


by odin2099 | 2020-06-07 22:08 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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