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『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)

1955年から1985年に戻ったマーティの前にドクが現れ、今度は君たちの子供たちが大変だ、とジェニファー共々2015年に向かう、という形で始まる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の続編。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989)_e0033570_19014627.jpgビフの孫に唆されたマーティJr.が犯罪に手を染め、その結果家庭崩壊が起こるのを何とか食い止めることには成功するのだが、マーティがほんの出来心で手に入れた1950年から2000年までのスポーツの結果が載った年鑑をビフが手に入れたことから、事態はより深刻なものに。
タイムマシンを乗っ取ったビフが過去の自分に年鑑を手渡したことで、スポーツ賭博で悉く勝ちまくったビフが巨万の富を築き、街の独裁者となってしまう未来が生まれてしまったのだ。
年鑑を取り戻すべく、ドクとマーティは再び1955年の世界へ――。

前作が過去の世界での大冒険だったので、今度は未来世界での大冒険、かと思わせておいて、実は主な舞台となるのは前作と同じ1955年と、改変されてしまった現在=1985年というのは意表を突く。
物語自体も続編、その後の出来事というよりも今までのお話の裏側を見せ、隙間を埋めるような展開で、パッチワークをしているような感覚に陥る。
元々パート2の構想はなかったそうだが、それにしてはよく嵌め込んだものだ。

前作を見ていないと付いていけないだろうし、盛り上がってきて「さあ、これからだ」というところで時間切れ、あとは「PART3を見てね」で終わってしまう作劇は問題があるが、この作品に限ってはあまり非難の声を聞かないのは圧倒的にお話が面白いからだろう。
マイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドの好演もあり、今見ても全く色あせない。

しかしこの作品で描かれた未来世界は2015年だが、そこまで発達はしなかったなあ。


by odin2099 | 2020-06-08 19:09 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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