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『死神遣いの事件帖/傀儡夜曲』(2020)

三代将軍・家光の治世。
江戸に高名な傀儡子の息子で、十蘭という死神と契約している”死神遣い”の久坂幻士郎という男がいた。
そんな幻士郎のもとに、吉原にいるというある女の行方を捜してほしいという依頼が舞い込んだ。
手掛かりは右目の端に黒子があり、桐の御紋が入った短剣を持っている、ということのみ。

一方その吉原では、真夜中に遊女が何者かに連れ出され、殺害されるという事件が続けて起こっていた。
幻士郎はふとした切っ掛けで、吉原遊郭の惣名主である庄司甚右衛門、息子で侠客の新之助、その姉であるお藤と知り合うのだが、やがて巨大な陰謀の渦に巻き込まれていく。

『死神遣いの事件帖/傀儡夜曲』(2020)_e0033570_19053398.jpg映画と舞台を連動させた<東映ムビ×ステ>の第2弾。
昨年の第1弾では映画御前試合GOZEN/純恋の剣と舞台御前試合GOZEN/狂乱の剣を連動させたが、今回は本作と今夏上演予定の『死神遣いの事件帖/鎮魂侠曲』を連動させようという企画だ。

原案・脚本は須藤泰司、監督は柴﨑貴行。
映画版の出演者には鈴木拡樹、安井謙太郎、崎山つばさ、鈴木絢音、押田岳、松浦司、松本寛也、北川尚弥、高田里穂、田邉幸太郎、萩野崇、陳内将、山口馬木也、堀内正美、高田聖子らニチアサ出身者や2.5次元経験者の名前が並ぶ。

最初はさる商家の娘を探すという話だったのが、実はその娘とは豊臣秀頼の遺児であり、彼女を利用して再び戦乱の世をもたらそうとする旗本・水野、その旗本と結託して再び死神の跋扈する世界を作ろうとする南蛮の死神・百目鬼、更には彼女を保護しようとする千姫(天樹院)と保科正之らが入り乱れるダイナミックな物語と化す。

探し求める姫が誰でどこにいるのかは早い段階で察しが付くが、チャランポランでいて”やる時はやる”幻士郎と、彼に振り回される十蘭との名コンビぶりもあって、複雑な人間関係のからくりをわかっていても、なかなか楽しませてくれる作品だった。

舞台版では今度は新之助と十蘭がコンビを組み、百目鬼と決着を付けるようだが、こちらも楽しみだ。


by odin2099 | 2020-06-23 22:28 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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