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『復刻!東映まんがまつり 1968年夏』

こっちでは「とーあに!これくしょん」で見ることが出来なかった「太陽の王子ホルスの大冒険」。
この作品を含めた1968年夏の<東映まんがまつり>ならぬ、この時は<東映まんがパレード>だった4本立てを一気に鑑賞。
同時上映は「ゲゲゲの鬼太郎」「ウルトラセブン」「魔法使いサリー」それぞれのブローアップ版。

『復刻!東映まんがまつり 1968年夏』_e0033570_21201461.jpg「ホルス」はやっぱりジブリ作品の原点の一つ。
「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」の間にしれっと混ぜても違和感はさほどないだろう。
擬人化された動物キャラがメインで出てくるのは時代を感じさせるが。

また題名ほどホルスは大冒険しないし、中盤以降はヒルダが実質的な主人公になっちゃうけど、ホルスが苦悩するタイプのキャラじゃない分、善と悪の狭間で葛藤するヒルダがドラマを引っ張ってゆく。
彼女も”萌え系”、いや”ツンデレ”美少女キャラの元祖格だよなあ。

公開当時はあまりウケが良くなかったと聞くが、色々な意味で時代を先取りした作品と言えそう。

ゲゲゲの鬼太郎」は白黒版の第5話、第6話「大海獣」前後編を一気に上映したもの(だよね?)。

鬼太郎に嫉妬した天才科学者の策略で大海獣の血液を注射されてしまい、自らが巨大な怪物と化してしまった鬼太郎。
何とか日本に帰ってきたものの、目玉オヤジやねずみ男ですらその正体に気づかず攻撃されてしまう。
果たして鬼太郎は元の姿に戻れるのか?というお話。

45分という尺なので見応えは十分。
鬼太郎が可哀想というより、天才科学者山田の下衆っぷりが強烈。
最後には改心するのが甘すぎるが、当時の子供番組のレベルを考えると致し方ないところかな。

ウルトラセブン」は第18話「空間X脱出」がセレクトされているが、そもそも何故「ウルトラセブン」がこの番組に選ばれたのかはギモン。
当時の円谷プロは東宝の子会社だったから、<東宝チャンピオンまつり>の方ならわかるんだけどなあ(実はまだこの時は<チャンピオンまつり>はスタートしてない)。
一説には「ジャイアントロボ」の代打とも言われてるけど、それならそれで何故「ロボ」が没で「セブン」になったのかは気になる気になる。

魔法使いサリー」は第77話「小さな魔法使い」を上映。
魔法の国からいたずらっ子のポロンがやってきてレギュラー入り。
実のところ自分勝手で我が儘で、人の言うコトを全く聞かないキャラというのが昔っから大っ嫌いなもので、ポロンちゃんが可愛いとか思う間もなく終始腹立ってイライラしっぱなしの一篇。
また周囲の人たちは、何故にこの手のキャラに対して大甘なんだろう?というのも毎度腑に落ちないもので、あー、思い出しただけでムカムカしてくる。

――てな4本立て、トータルのランニングタイムは177分、3時間弱。
今じゃこういう長時間の子供向け番組ってなかなか組みにくいだろうなあ。シネコンが一般的になり、全席指定の入替制が定着したこともあるし。
この頃は好きな作品から入って見て、気に入ったならそのまんま2回3回見るということも出来たけどね。
そんな古き良き時代を追体験したいので、この「復刻!東映まんがまつり」シリーズはじゃんじゃんリシースして欲しいところだけど、権利関係とかなかなか難しそうで後が続かなかった…!

【ひとこと】
「鬼太郎」と「サリー」はどちらも演出が設楽博。偶然なんだろうけどね。
また「サリー」の作監は奥山玲子で、原画マンには小田部羊一や宮崎駿の名前が並ぶ。

<過去記事>
「太陽の王子 ホルスの大冒険」
https://odin2099.exblog.jp/27189306/

「ウルトラセブン」
https://odin2099.exblog.jp/23792045/
https://odin2099.exblog.jp/25711550/



by odin2099 | 2020-07-09 21:10 | 映画雑記 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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