『さよなら銀河鉄道999/アンドロメダ終着駅』
2020年 08月 01日
これ以上の理由が必要でしょおか?

更にこの「さよなら」の後に続く続編が出来たのにも驚きましたが、まあ口さがない人は「ヤマトもシリーズ化したんだし」とか「ヤマトも”さらば”で終わってないし」と当時から言ってましたけど、「999」に関しては需要も必然性もないと思ってたんですよね(これは今もかな)。
それよりも「ハーロック」や「エメラルダス」を映画にしたり、現在進行形だった「1000年女王」をきちんとして欲しかったし、「ダイバー0」とか「ミライザーバン」とか他にもリンクしそうで中断したまんまの作品のサルベージとか、色々と期待していたわけですよ。
なので「999」の続編映画には全く期待していなかったし、実際に出来上がった作品も期待外れ。
テレビの方も原作から逸脱してきてちっとも面白くないし(鉄郎がやたらと周囲の人に対して自分の不幸自慢を始め、目上の人だろうが説教かますのが許せなくなってきて)、原作漫画自体も淡々とした展開や思わせぶりな台詞が気になりだし…
以前にどっかで「999のファンじゃありません」って書いたことがあったと思いますが、これは本当のこと。映画一作目限定のファンなのです。
それにしてもなんでダース・ベイダーもどきを出したんでしょうね。
元々の松本センセのメモには黒騎士というキャラはいましたけど、鉄郎のお父さんに関する言及はなし。明らかに後付けです(それを言うなら”ベイダー=ルークの父”も後付けになっちゃいますが)。
ハーロックと袂を分かったのは、プロメシュームの掲げる理想に本当に共感したのかもしれませんし、機械帝国を滅ぼすために敢えて”獅子身中の虫”として潜入したとも考えられます。
そして自ら矢面に立ち鉄郎に倒されることで機械帝国滅亡を目論んだ、とも解釈できるのですが、鉄郎が機械帝国を滅ぼすことを決意したのは前作の半ば。いつからファウストはプロメシュームの側近になったのでしょう?
また鉄郎を復讐に駆り立てるために、わざと妻を機械伯爵に殺させた?
いやいや、それは流石にないでしょうけど、結局原作漫画にただの一度も鉄郎の父もファウストも出てこないのが謎を深めてます。
若き日のハーロックたちを描いた「ニーベルンゲンの指輪」にも出てこないですからね。
いやー、実は「わが青春のアルカディア」の予告を見た時、後にイルミダスの司令官だと判明するゼーダがファウストの前身なのかな、と期待してもいたのですが。
まぁまだこの頃はーでもないこーでもないとパズルのピースを当てはめる愉しさがあったのですが、現在のセンセの状況を見るにつけ、今後パズルが見事に完成することはないであろうことは残念です。